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復活の孵化 【Miracle Fanta詩 Ⅱ 325】

ドブナガの脳は一体何が起こったのか
理解出来ずにいたが
それに構わずアイウェオのたまごは
孵化を始めた

あれだけ頑なにたまごの形を保っていたのに
この期に及んで急に孵化するのを見て
ドブナガは奇跡以外の
何ものでもないと思っていた

殻は徐々に床へ落ちてゆき
青いウロコを纏った
小さなドラゴンが姿を現した

ドブナガは
アイウェオの姿を見るのは
初めてだったので
鳥か何かのたまごだと思っていたところ
面食らってしまった

呆気にとらえていると
ウィードの意思号が浮遊するのを感じた


「う、浮いてる…!
キミが操縦してるのかい…?」

── 発明家、ドブナガ


アイウェオは返事こそしなかったが
そのまま意思号を
ミナミたちの居る魔導炉室エンジン・ルームへ向けて動かした


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