はちゃめちゃガトリング砲【Miracle Fanta詩 Ⅱ 302】
一方こちらはニガマトの一部と交戦中の
雑草魂の魔法使いたち一行
ドブナガは完成したガトリング砲に
ホッキョクから貰ったマッチの火を投入した
そう言い終わらぬうちに
マシンガンからは
とんでもない威力の火炎放射が飛び出た
ライスワイフの長いハリネズミのような髪は
一部焦げて縮れていた
それと一緒に
ニガマトの一部にも直撃し
通路にいるほぼ全ての黒い液体は
跡形もなく蒸発した
辺りに脅威となるものの気配が消えると
ホッキョクが展開していた
熱のカーテンは一先ず解除された
ホークジョウの言った通り
各々手分けして手当たり次第
排気口を塞いでいった
魔法の使えるものは
それぞれの魔法を用いて
使えないものは物理的に塞いで行った
ホークジョウは少し戻って
ウタタカの亡骸を拾い上げ
自らの幻術で生成した鷹に
外へ連れ出すよう命じた
ホッキョクの脳裏には
今までの彼との思い出が過ぎった
それでもそれに浸っているヒマは無かった
ホッキョクは手を合わせて
◆コマンド◆
・この世界から旅立った者たちの中で
あなたの思い浮かべる者を想い、手を合わせる。
硬い意志を胸に振り返った
みんな厳粛な態度で彼の話を聞いていた
雑草魂の魔法使いたちは
ミナミのもとへ歩き始めた
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