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ホークジョウとマダムネヴァ【Miracle Fanta詩 Ⅱ 311】

ホークジョウはアストンの腕を
やさしく戻してから
アストンにタコ殴りにされて
最早誰だか分からなくなった
マダムネヴァの手を引いて
起き上がらせた

「ネヴァ、久しぶりだな。
いや、こないだちらっと会ったっけか?
面と向かって話すのは、だな」

──幻術使い、ホークジョウ

「えぇ…、そうね…。
きっと今酷い顔だから、見られたくなかったんだけど」

── スノーマンズ総帥、マダムネヴァ

「まぁそう言うな。あいつ《アストン》もきっと、あいつなりに思い詰めていたんだと思うぜ。
初めて見たよ、あんなの。
お前の言ったことが、余程心に深く突き刺さってだんだな」

── ホークジョウ

「……アタシ、あの子に何か言ったかしら?」

── マダムネヴァ

「ま、そんなもんだよな。
自分は何気なく言い放った一言でも、言われた側にとっちゃあかなりショックだった、なんてことよくあるぜ」

── ホークジョウ

「……思い当たりないわね」

── マダムネヴァ

「なぁ、なんでそんなに短剣が欲しかったんだよ?」

── ホークジョウ

「やっぱり……、何も、気づいてくれてなかったんだね……」

── マダムネヴァ


「?」

── ホークジョウ



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