鎮まる脅威、騒めく悪意【Miracle Fanta詩 Ⅱ 317】
ニガマトと交戦中の雑草魂の魔法使いたち
そんなミナミはニガマトたちに立ち向かう
雑草魂の魔法使いたちの元へ
向かおうとしたが
その途中に
二体ほど屍を見た
それと一人の少年も
ひとりは顔が潰れて誰だか分からなかった
もうひとりは
ホークジョウだった
アストンは
申し訳なさそうな目で
ミナミを見つめた
その目からは
ダイヤモンドの涙が流れていた
そしてその拳は
血塗られていた
ミナミはこころのなかに
感じたことのない違和感と
奇妙な昂揚感が湧き上がるのを感じた
それとともに
小さくなりつつあったニガマトは
一気に膨れ上がり
艦の天井を突き破った
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