カネコmind~Bobの痛手編~
まず一言、今のドラマーが悪いわけではありません
ただしカネコアヤノの表現に変化があったのも事実。ここではBobの功績について述べていきたいと思います。
林 宏敏
カネコのサウンドを特徴づける匂いとして挙げられるのがまず「独特の昭和フォーク感」だと言える。少し埃っぽいあの雰囲気。それを演出するのに林の空間ギターは不可欠となっている。しかしカネコがカネコ独特の世界たらしめているのに林のブルースノイズギターも欠かせない。
Bobのころはそれが唯一無二のギターであったのが現在のパワーあふれるドラムに変わりしっくりくるようになってしまった。異質ではなくなっているのだ。
これにより、カネコ昔っぽいのに先鋭的なアーティスト」という側面がそがれた感は否めない。
本村 拓磨
本村は新ドラマーになりベースを変えた。本村は見た目のハードな印象とは異なり、カネコのバンドサウンドの核となり下敷きとなる音楽の核となる部分を常に担っている。Bobからドラマーが変わり本村は必然とベースを変えた。カネコサウンドの下敷きが変わった大きな変化と言えるだろう。
カネコアヤノ
新ドラマーとなりコーラスがなくなった。カネコの時に吐き捨てるように歌う姿はコーラスの存在があって成り立っていた部分がある。アーケードの始まるBobのカウントの高揚感がなくなったのはさみしいとしか言いようがない。
進化点
カネコのライブにお決まりはない。先日ミューズパークにおいて「アーケード」から「わたしたちへ」へのノイズシャワーは新しいカネコの新境地となりうる演奏だった。混沌としたパワーに満ちていた。
やはりメンバーが一人でも変わると大きくサウンドは変わる。新しいかけ子だからならせる音を増やしてほしいと感じる。
2022年現在、カネコに勝るプリミティブなパワーを放つアーティストはいないのだから。