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無痛分娩レポート③出産編
無痛分娩としてのレポートは
ここからが本番ですね
それではすたーと!
【n日目】
14回目の健診の時
NST中赤ちゃんの心拍が一瞬下がり
念のためそのまま入院&分娩を誘発することになりました
PCRを受けて1時間後には入院手続きができていたと思います
NSTというたった短い間で1度でも赤ちゃんが苦しいサインを出したということは1日に苦しいタイミングが何度もあるということかもしれないから
41週も近いことだし産もうと
42週以降は過期産と呼びリスクが高まります
リンクの「予定日超過について」を参照ください
一度はLDR室で様子を見たものの陣痛の気配も無いためその日は18時くらいにLDR室を出て夕飯を食べることにしました
シャワーは16時までなのでその日はシャワー浴びれず(結果として浴びたのは3日後です、、)
入院の荷物は私がLDR室にいる間に夫が一度帰宅して持ってきてくれました
入院の荷物の中には臍帯血保管のためにあらかじめステムセル研究所から送られてきたキットも含まれます
これは病院側にそのままお渡ししました
面会NGのため荷物を直接受け取ることはできず
夫とはこのまま退院日まで会っておりません
とてつもなく寂しかったのを覚えていますね
そして夜の内診の時間
子宮口が3cm程度のため5-6cmくらいまで広げてお産を進めるために
内診で長細い棒が挿入されました
いわゆる「バルーン」という陣痛誘発ですね
そしてそのまま一夜を過ごすのです
え?下着どうやって履くの?を聞けないまま
夜が明けました
ちなみに臍帯血保管とともに母体の血液
母体血が必要になるので
この前日のタイミングで採血してもらいました
そのほかの採血も併せて6本取られました
ふらふらー
ステムセルに電話し
翌日取りに来てもらうことにしました
このあたりは助産師さんと連携して
母体血の手渡しをお願いしました
【n+1日目】
ここからは時間とともにアクションを記載します
6:00 LDR室へ
助産師さん産科医さん麻酔科医さんそれぞれと今日の分娩の進め方について話します
9:00 朝食は取らずに点滴による誘発分娩スタート
9:30 昨夜挿入したバルーンを外し結果は子宮口4-5cmくらいに
ステムセルの母体血引き取りが終わった伝言を受けました
トイレ行くには要ナースコールで
それが個人的にはしんどかったですね
今後の予定として昼食を取るかのヒアリングがありました
ご飯を食べると2時間くらい麻酔できないそうなのです
しかし私はお腹空きすぎて力も出なかったので
お昼ご飯を食べたいです!!
それで麻酔入れるのが遅くなっても後悔しません!!
と伝えました
まだ無痛の麻酔を入れていないにもかかわらず
午前中だけでも数回麻酔科医の先生が来てくれて
誘発剤の痛みに耐えられているかを聞いてくれました
私はお産を進めたいし痛いけれど我慢できる痛みだったので麻酔無しでそのまま過ごしました
12:00 昼食
順大の病院食、昔は結構言われていたそうですが
十分美味しかったです!
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午後もそのまま誘発剤を入れていきますが
陣痛間隔が3分ほどになって
痛いんだけれど我慢できる痛さでした
私があまりにも痛いと言わないし
無痛分娩希望なのに麻酔も求めないから
助産師さんから「陣痛来ている感覚はわかっている?」と的なことを言われてしまう始末でした笑
もちろん分かるけれど
痛いって思うくらいで泣き叫ぶほどじゃないです
と答えたら
我慢強いんだねぇみたいなことを言われて
これなら無痛なしでもいけるのかもねと言われ
私もそんな気になっていました
13:30 子宮口は依然として4-5cm
このまま停滞する場合は
誘発剤を止めて翌日仕切り直しと言われました
14:00 お隣のLDR室から心拍下がった音がして「ストレッチャー!!」と叫んでいて
自分では無いもののどきりとしました
LDR室の両隣の音は結構聞こえます
そのあと先生に聞いたら緊急の帝王切開オペになったそうで無事に産まれたと聞きました
15:00 この段階であと1時間様子見して変わらなければLDR室から撤退してシャワーを浴びて良いと言われました た(シャワーは16:00までですが特別に16:30まで許可してくれたのです)
2-3分間隔で陣痛があるのになんで産まれないの?進まないの?と思ったのですが
薬によって定期的な収縮を人工的に起こしているだけなので、そこから母体が本物の「陣痛」を起こさないとお産は進まないそうなのです
点滴を止めると収縮は止まってしまうというわけ
あー1日ずっと痛かったけれど
明日に持ち越しかーと思ったその時
15:40 痛みの種類が変わる
お尻の方までずきんとした痛みがあり
これこそが本陣痛かもと思いすぐにナースコールをしました
15:50 助産師さんと相談しシャワー中止&LDR室継続
16:00 子宮口 7cm 促進剤ストップ
16:20 痛すぎるので麻酔科医の先生を呼んで無痛のための麻酔を依頼
事前に同意書を書いているので
口頭でお願いします!!といえば
すぐに準備に入ってくれます
16:40 麻酔 (早い!!)
半身ずつ麻酔を行い
水の含んだコットンで足元を拭い
冷たいという感覚が無くなるかチェックします
(触られる間隔は残っていた記憶があります
半身終わったタイミングで陣痛がきたのですが
見事に半分だけ痛くない
神降臨でした
ほぼ痛みは0と言っても過言ではありませんでした
子宮口7cmまで麻酔しないのはかなり頑張った方らしく
偉いねって褒めてもらえました(嬉しい
ギリギリ日勤帯の麻酔科医の先生が対応してくれたのですが
この先生は周産期麻酔外来をしてくれた先生でもあったので個人的にとても心強かったです
子宮口1-2cmでも痛い人はすぐ無痛を希望するそうなのですが
その場合はお産の進みの鈍化を懸念して少し我慢してもらうこともあるのだとか
私の場合は本陣痛が子宮口7cmまでこなかったのでラッキーだったなと思いました
先生のためにお伝えしますが
7cmまで待てて偉いというのはそれ以外が偉くないのではなく
「頑張っているね」の意味だと認識しています
みんな偉いです
17:30 赤ちゃんが産まれてからつける取り違え防止用のバンド等の準備がLDR室内で始まります
麻酔が効いて元気があるので
もう少しで赤ちゃんに会えるのかなぁとそわそわしていました
最初の方は30分刻みくらいで
麻酔科医の先生が麻酔の効きを確かめにきてくれます
あ
伝え忘れましたが麻酔始めるとウィダーですら食べられないし
トイレもいけないです(ナースコールで導尿してもらいます)
なので早く麻酔をやりすぎると長期化してお腹減りすぎやばいにもなりますのでお気を付けて
18:30 子宮口8cmになるも赤ちゃんの頭の位置がやや高め
19:00 陣痛が落ち着いてしまったので再度促進剤を投与
これは無痛の説明でよくあることですが
麻酔をするとお産の進みが鈍化する傾向があります
20:45 破水
このあたりから徐々に痛みが強くなってきます
自分で麻酔を足す機械(PCA)をポチポチ押しました
もともと麻酔の量はコントロールされていますし
何度押しても一定時間に一定量しか出ない設定になっているので
下手に我慢するも麻酔の効き目が切れちゃうから我慢しないで
と言われました(この頃にはもう夜勤の麻酔科医の先生に変わりましてまたもや女医さんでした)
最初は1時間に1回押せばよかったのが
最大回数の1時間に4回追加してしまうほど痛みが強くなっていきました
私の場合陣痛の痛みは抑えられた気がするのですが
赤ちゃんが動いているのか子宮口にガンガン当たる別種の痛みはあまり麻酔では効かず、、
破水から時間が経つと羊水が少なくなり
帝王切開になる可能性もあるなと思い
お産を進めるためになんとか1時間に2回に減らす努力を22時から2時間ほどしました
【n+2日目】
0:30 努力の甲斐あってか子宮口がほぼ全開になりました
麻酔科医の先生と相談してもう痛みが限界だし
朝から陣痛促進剤投与で疲れていたので
分娩をする力を残すためにも強い麻酔を追加できないか相談し結果追加することにしました
強い麻酔の追加は結構あるケースだそうで
一方で先程記載した通りお産の鈍化につながることもあるため
タイミング次第なところがあります
私自身は一度22時前に強い麻酔の追加を相談を したのですが
子宮口の開きが進んでいなかったので
全開になったらやろうということになりました
もちろん高圧的に「だめ」とかは言われなくて
しっかり選択肢をくださって妊婦の意見を聞いてくれます
ただなんせ痛くてしんどい状況ですから
基本冷静ではないわけです
その状態でなるべく妊婦が後から後悔しないように気をつけてくださっている印象を受けました
1:00 麻酔が効き痛みが少し和らぐ
明らかに表情変わったねと言われました
一方で赤ちゃんの頭の位置が高く分娩にまだ進めません
頭が大きいのかも
大きすぎて出てこられない場合は帝王切開になります
と言われて
これが妊婦のフルコースかーーーーー!
と少し落ち込んだのを覚えています
1:30 破水から時間も経ってきたのでいきむ練習が始めましたが頭の位置が変わらず高いままです
このあたりで帝王切開を覚悟し始めます
たしかこの時点で待てるのはあと1-2時間と言われた気がします
これも無痛でよくある
いきめますか??
という質問ですが
私はいきめたと思います
たしかに難しくはあるのですが
うまくいったときに
「今の感じです!」と伝えてくれるので
それを再現するという意味では一緒かなと思います
これは麻酔の効き具合にもよると思うので改めて個人の感想である点ご留意ください
ちなみにこのいきむのは麻酔なしだと
すでに激痛だからね
と先生に言われてひえーーー
ってなりました
私は痛み皆無でしたね
2:00 最後の最後で赤ちゃんの頭がが少しおりてきてくれて経膣分娩でいきましょうとなりました
とはいえ子宮口全開や破水した時間を考えるとあまり時間は無いので
数回いきんで産まれなければ鉗子分娩になるとのこと
吸引分娩はよく聞くと思いますが
順大は鉗子分娩です
鉗子と呼ばれる大きなスプーンのようなもので目の下を引っ掛け経膣分娩をサポートします
鉗子分娩も吸引分娩も
経膣分娩ができない時の医療行為になるので
この一部だから保険がきくんですよ(3割負担
ウケますよねー
経膣分娩は病気じゃないから10割負担で
帝王切開と鉗子分娩と吸引分娩は3割負担なんです
まるで経膣分娩(鉗子や吸引なし)が正常で
それ以外は異常(病気)と言われているみたいじゃないですか
同じ分娩なのに
少額ながら個人で入っている保険もおりました
2:30 赤ちゃんの頭がさらに下がってきたのでいきみます
そのあと数回いきんで赤ちゃんも下がってきましたが
私自身が疲労困憊してしまって
もうなんでもいいから産ませてくれーー
ってなってしまったこともあり
「次鉗子分娩しますね」と言われます
会陰を切開し(痛みゼロ
陣痛がきたタイミングでいきんで
いきんだ瞬間に鉗子でサポートしてくれます
そしてついに、、
誕生
すぐにおぎゃーという泣き声が聞けました
お腹にいる時からしゃっくりの多い子でしたが
まぁなんと大きい声!
親に似ましたかね笑
産まれたらすぐに取り違え防止をつけて
第三期分娩をしている間に赤ちゃんを抱っこさせてもらいました
あんなに泣いていたのに抱っこした瞬間泣き止んだのです
ママってわかったのかな
なんて思って嬉しくなりました
そんなこんなで私の携帯には出産直後の泣き声は録れてなくて
すぴぴぴーしている息子の姿が収められています
第三期分娩の間に臍帯血保管のための処理をしてくれます
それを終えたら会陰切開の縫合をして
分娩がすべて完了しました
海外で聞く胎盤食べるとかはしていないです
臍の緒は希望を出さなくても
臍の緒ケースに入れて手渡ししてくれました
4:00 先生から出産報告を兼ねて夫とLINE通話
ここで父親が息子の顔を始めて見ることが出来ました
4:08 ステムセルに電話(夫から)
このあたりは妊娠期に
分娩のときの役割分担を決めていたので
スムーズにいったと思います
ちなみにステムセル研究所は契約IDや顧客番号が無いので
毎度電話すると氏名と病院名と予定出産日を聞かれます
電話内容の証跡も残らないので
HP上にマイページがあったりすると
不安が解消されるかなと思います
本当契約以外ほぼ全てが電話のやりとりだし
契約のステータスとかも分かりづらかったので
今後改善をしてほしいなぁと思う点です
4:30 母子早期接触
体力があったので赤ちゃんに胸元に来てもらって
母乳をあげてみました(もちろん出ないけれど
バースプランのなかで希望していたので良かったです
5:00 仮眠 赤ちゃんは新生児室へ
7:00 起こされる
まだ麻酔の名残があったようで
全身の倦怠感はあるものの下半身に痛みはありません
病室へ移動しようと立ち上がるとふらっふらしたので血圧測ってもらうと確かめに50くらい?
出血はそこまで多くなかったのですが
もともと低血圧気味だしご飯もずっと食べていなかったので余計に血圧が下がってしまったのだと思います
すぐに鉄剤を準備してもらいました
アクエリアスを飲み干したあと
車椅子で移動させてもらいトイレに行くよう言われました
そこで尿意はあるか、尿が出るかをチェックします
産後すぐはこの下半身周りに
さまざまなトラブルがあるようです(個人差あり
8:30 朝ご飯
昨日の昼ぶり 苦手なトマトまで食べちゃうほどお腹ぺこぺこでした
9:00 母子同室スタート
え!!ほぼ一睡もできてないしシャワーも浴びてないのに?!?!
って感じですが
すぐに母子同室生活が始まりました
もじばっかりひたすら長いブログですみません
誘発分娩始まりの無痛分娩+鉗子分娩
を体験したリアルな体験記でした
陣痛は痛かったですが
分娩の痛みは皆無だったので無痛分娩にしてよかったと思いますし
もし2人目を授かることができたら
その時も順大で無痛分娩を希望すると思います
麻酔科医のお二人が本当に親身になって寄り添ってくれた印象が強いです
もし無痛でなかったらもう少し早く産めていた可能性も否定できませんが
私は今回の分娩に納得がいっています
ちなみに金額は出産一時金を引いてもぎり3桁万円ってところでした(個室+入院が1日多い
次回はぼろぼろの身体で挑む母子同室入院編です!
Regards,
manami
※掘り下げて欲しいトピックが有ればリクエストください※