賢人

お店をやっています

そのお客さんで
たまに来る外国語の先生がいました
大学で教えている人です

社会問題にも関心があるらしく
そして行動的

以前は原発反対運動の集まりで
国会周辺をデモ行進の後にお店に来ました
夏の始まりのころです

先生は原発反対のプラカード（手作り）を持ったまま
来店しました
まだ興奮が冷めていないようです

先生は店内に入るなり
「あー！　暑い！　エアコンもっと効かせて！」
と叫びました

別の日
別のお客さんと
コンラッドの「闇の奥」の話をしていたら

横から先生が
指をパチン！と鳴らして
「あー！　Into the darkness ね！　あれいい本よね！」
と何故かタイトルを英語にして話に割り込んできました

「闇の奥」の原題は
Heart of darkness
です

大学の先生だからって
みんな賢いわけではないのですね・・・