Ridley Noah FAST DiscのF-Steerer(フルインテグレーテッドステアリングシステム)
大変なんです。
Ridley Noah FAST DiscはF-Steererと呼ばれる、フルインテグレーテッド/インターナルルーティングのステアリングシステムを採用しています。これにより、ブレーキやシフターのワイヤーはほぼ露出せず、フレーム内を通すことができます。STIに接続されたワイヤーは、ハンドルからステム、D型ステアリングコラムの横を通り、フレームやフォーク内を通ります。エアロダイナミックスにも有利なだけでなく、非常に美しい仕上がりになります。
しかし、これが大変でした。フルインテグレーテッドはCanyon Speedmax CF SLCでも経験したので大変なのは理解していましたが、それを上回る大変さです。なぜならば、今回は機械式DiscブレーキのGrowtac Equalを採用し、メーカ推奨のハードアウターケーブルのみを使用していることと、Ridley Noah FAST Discのエアロハンドルバーに起因する問題があるからです。ハードアウターケーブルは、Growtac Equalの設計思想や機械式の弱点のために仕方がないですが(Growtacはソフトアウターケーブルの状況に応じた使用を推奨している)、エアロハンドルバーには辟易しました。
まず、エアロハンドルの穴が小さい。これは強度やエアロダイナミックスを追求した結果かもしれませんが、インターナルルーティングを前提に作るのであれば、もっと工夫が必要だと思いました。次に、エアロハンドルバーの内部工作の悪さをあげます。これは、カーボンの製造工程上仕方がない部分もあるのかもしれませんが、バリやでっぱりが多くスムースではありません。ワイヤが内部ですぐにひっかかり、インターナルルーティングツールを使ってもなかなか上手に通すことが難しかったです。この状況で、Growtac Equalのハードアウターケーブルを通すのはかなり大変でした。正直にいうと、数日かかりました(もちろんかかりっきりではありませんが)。
順番として、1)Di2ケーブルを這わせる、2)アウターケーブルをハンドルからエンドに向かって通す、3)このときねじれが内容に注意する
当然ながら、この時ハンドル周りのヘッドバーツを通すことを忘れないようにしなければならず、問題がないか確認しながらの作業となります。最終的にうまく通すことができなしたが、ハンドルバーを通すことが億劫になり、途中でSRAMのワイヤレスシステムか、Shimano 9200/8100シリーズのコンポの購入を考えました。お金がないのですぐに断念しましたが、ワイヤレスってすごく素敵。もしかすると、フルインテグレーテッド時代は、ワイヤレス(含むセミ)だけでも、選択する価値が高いと思いました。
ということで、Shimano Pro Internal Routing Kitを購入しました。こんなものいらないと思いました(ただの便利グッズだと)が、ないと組み上げられませんでした。恐るべし、インターナルルーティング.
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