ツンデレーション。
ベッドに寝転んでいる。
大汗をかいたから、シャワーを浴びたけれど
いつもと同じ風景であるこの自室の天井さえ、
この相変わらずそれほどよくないベッドの寝心地さえ
何だか新鮮に感じるのは
僕が味わった
あたらしい世界の残り香のようなものなのだろうか。
割合に騒がしい、駅から近いこのアパート。
いつもは夜の遅くまで喧しいバックグラウンドに
苛立ちを覚えるばかりなのだが
今日だけは、なのか、今日からは、なのかはわからないが
何となく心地いい。ああ、生きているんだな。
という実感を僕に与えてくれるのだ。
何があったのかというと、
3時間ほど遡って説明しなくてはならない。
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