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inagakijunya
退廃的5分間。
彼には自信があった。
特に、気負うこともなくその日を迎えたのはその自信があったからに他ならない。周りでは浮き足だったり、少し緊張したり、顔面を蒼白にしたりするものの多い中で彼にはそれがない。
彼は深呼吸をした。
秋が終わる頃の、少し寂しい空の香りがした。
今日も1日の盛況が過ぎて、茜色の空はいよいよ夜に向かって迫ろうとしていた。彼には、自信があった。
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