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ウルトラなガール。〜変になった世界〜
「困ったことになったのぅ・・・。これじゃあまるで、恐竜時代じゃわい。」
白髪をもうもうと蓄えた壮年の男が水晶を眺めながら眉を顰める。
ムフー。と深いため息をつく。ここは天界。
「あら、どうしましたか。」
コロコロと地面を転がるように近づいてくるのは、
男のペット。「ゴロリ」である。
「おお、ゴロリ。」
ゴロリはふんわりとした真っ白の毛並みに身を包み、
ぴょこんとふたつの耳を立てる。
喋ることと、死なないことを除けば
ただの猫のような見た目だ。
「そんな深いため息をついて、神様らしくないですよ。」
「ああ、まあそうじゃなあ。神様らしい、なんてことを神様をやってるとついつい忘れるもんじゃよ。」
「ふふ。そういうものかもしれませんね。」
「実は、わしの所有する不動産の一つで問題があってなあ。これなんじゃが・・・・。」
そういって男はゴロリにも見えるように水晶を手に取ってあげた。
「あらあら・・・・。これは・・・・ゾンビ?」
「うーーーむ。まあ、これが天然のゾンビならば、わしもそれがこの不動産の流れじゃろうと思うて放っておくんじゃがどうもこれは『悪知恵』のようでのう。放っておくと、淘汰という意味ではなく滅んでしまいそうじゃ。せっかくここまで突っつきまくって弄りまくっていい星に育ったのに。どうしてこうもこの星の人間はいらんことをするんか・・・。理解に苦しむよ。」
「で・・・どうするんです?」
「ンンン・・・・・。どうしようかのう。」
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