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「スマートショッピングカート 」開発秘話 #4―店舗での効果と外部展開について
トライアルグループが掲げる“リテールDX“の実現にあたり、社内で最も力を入れているプロジェクトが「スマートショッピングカート」の開発・研究である。今回はトライアルグループのテクノロジー開発を一手に担うプロフェッショナル集団・株式会社Retail AIの経営陣に、その開発の軌跡や今後の展望を語ってもらう。
語り手
田中 晃弘 :RetailShift 代表取締役社長
増岡 学 :RetailShift 常務取締役
前回までの記事はこちら
―スマートショッピングカート(以下、SSC)を導入したことによる具体的な効果について教えてください。
田中
「SSCの特徴はレジ待ちなしでスムーズに会計が終了するというところで、小売店舗全体のスループットを向上させることができます。具体的にはSSC導入前に比べて店全体のレジ通過客数が1.7倍に向上しました。また、SSCが通常のレジと置き換わることによって、必要となるレジ人員を20%削減することができ、店舗全体の人員配置の適正化を導くことができます。年末年始などの繫忙期でも多くのお客様がスムーズに会計することができるようになっており、ありがたいことにお店にとってなくてはならないツールとなっています。
また、レジ待ちがない、何をどれだけ買ったのかが一目で分かりお買い物に役立つ、誰でも簡単に操作できるものであるなどといったSSCの利便性が支持されて、お客様の来店頻度が13.8%ほど上昇するという効果もみられました。」
田中
「2023年2月1日現在では全国129店舗に約12,000台のSSCが導入・稼働しております。先のインタビューでも述べさせていただきましたが、利用すればレジ待ちなしでスムーズに会計が終了するという点が特にお客様から支持いただいており、月間利用者数はのべ200万人を超えています。SSCを展開している企業は世界各国にありますが、のべ利用者200万人というのは他に類を見ない数字で、我々のSSCは世界一使われているSSCとも言えるのではないでしょうか。」
![](https://assets.st-note.com/img/1675988149894-LmST43TNCP.png?width=1200)
―トライアルグループ以外でのSSCの活用状況について
田中
「中四国・九州地方を中心に展開しているリテールパートナーズ様にて2店舗、熊本に拠点を置く太陽企業グループ様にて1店舗、それぞれ各社様が運営するスーパーマーケットへSSCの導入をしていただいております。今後も我々のSSCを導入いただく企業様を増やしていき、日本各地でSSCをお使いいただけるようにしていきたいと思います。」
アルク到津店(2020年7月8日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000043820.html
アルク八幡西店(2021年4月6日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000043820.html
アルク防府店(2022年7月20日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000043820.html