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【生理学】ノンオイルドレッシングの罠
「ノンオイルドレッシングってカロリー控えめなんでしょ」
「脂をカットしているのだから健康に良さそう」
「 ケンのノンオイル ルルル」
罠です。
ビタミンを生理学の観点から見ていくと、ノンオイルドレッシングの矛盾が垣間見られます。よろしければお付き合いください。
ビタミンには2つの種類
ビタミンには大きく分けて「水に溶けるもの」そして「脂に溶けるもの」の2種類があります。
水に溶けて吸収されるものを「水溶性ビタミン」と呼びます。
対して、油に溶けて吸収されるビタミンが「脂溶性ビタミン」です。
「ビタミンってたくさん種類あるけど、どれが脂溶性なの?」
この質問には一瞬で答えられます。
DAKE(ダケ)!!!
つまり、ビタミンA、D、E、Kが脂溶性ビタミンです。
DEKA(デカ)で覚える派の方もいます。
脂溶性ビタミンについて
そもそもビタミンは、体内で生成することができません。そのため食事等から摂取する必要があります。
水溶性ビタミンは血液に溶け込み、過剰な栄養分は尿として排出されます。
対して脂溶性ビタミンは、体内(脂肪組織や肝臓)に蓄積しやすいのが特徴です。その結果、ビタミン過剰症となってしまうこともあります。
こちらの記事ではビタミンが足りなかったり、逆にビタミンが体内に過剰になってしまうとどんな症状が現れるのかまとめています。よろしければどうぞ!
https://note.com/tri_tri_try/n/nbf3a39d7184d
脂溶性ビタミンを吸収できない
さて、話をノンオイルドレッシングに戻しましょう。
例えば脂溶性であるビタミンAは、ニンジンやピーマンなどの緑黄色野菜に豊富に含まれます。ノンオイルドレッシングは文字通りオイルがないので、脂溶性ビタミンを野菜から溶け出すことができず、吸収することができません。
余談ではありますが、ノンオイルだからカロリーだって低いはず! そう印象づけられている方は多いのではないでしょうか。
でも表示を見るとカロリーはしっかりあることがわかります。
ドレッシングに油分を含んだのはビタミン吸収効率を考えた先人の知恵だったのですね。ノンオイルドレッシングが悪い!というわけではなく、栄養素の吸収を考えるともったいないかもね、そんなお話でした。