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映画「ドリーム」から学ぶ、テクノロジーに仕事を奪われなかった女性たち

こんにちは。

 みなさんは「自分の仕事も、そう長くは続かないかもしれない」と感じたことがあるでしょうか。私も、常々このような危機感が頭から離れません。

 そんな中で、テクノロジーの進化で計算手の仕事を奪われそうになりながらも、懸命に生きた黒人女性たちの様子を描いた「ドリーム」の感想を書いてみたいと思います。

 1961年、アメリカはソ連と激しい宇宙開発競争をしていました。NASAで働くキャサリンは、数学の能力がズバ抜けていたことから、宇宙特別研究本部に配属されました。

 ロケットの打ち上げに必要な複雑な計算を行っていたのが、優秀な頭脳をもつ黒人女性たちだったことは知りませんでした。宇宙から大気圏に突入するときには、空気との摩擦熱で宇宙船が燃えないように、突入角度が重要となり、そこから落下地点を正確に割り出していたことに驚くばかりです。

 また、キング牧師が登場していたように、当時はバスやトイレなど、あらゆる場面で白人用とそれ以外に区別されていた時代でもありました。仕事の上司から黒人女性に対して、「仕事があるだけありがたいと思いなさい」といった言葉が飛び交う職場でした。

 そんな中で、計算手のドロシーは、最新コンピュータIBMの導入で人手による計算が不要となる世の中が来ることを予測し、先んじてプログラミングを学び、職場の黒人女性たち全員をIBMのプログラミング部門での職に就けるようにしました。

 どんな状況に置かれても、環境を言い訳にするのではなく、自分のできることに最大限努力するという姿勢は、今も昔も変わらない生存戦略ではないかと思いました。

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