息子の苦手
最近、図書館から借りてきたゲームブックをやっている。
1は「間違い探し、迷路」的な要素が多かったのだけれど、2は「数」に重点が置かれている。
単純に数を数えて多いのはどっち、とか。皆が最初は5個ずつドーナツを持っていて、今はそれぞれ減っていて、何個食べたかな?とか。
学校で式として算数を習う一歩手前というか、そんな内容が多いのかなぁと思う。こういうものに馴染んでこなかった子には難しめの内容だろう。
元々息子はそこまで数字に興味が無く、どちらかというと馴染んでこなかった方、だと思う。普通に「1、2、3、4…」と100くらいまで数えることはできるし、友達の影響か「1+2は3!」みたいなことは言っているけど、おそらく丸暗記でちゃんとしたことはわかっていない。
その息子からしたら、この本は難しいと思う。
ので、読む時は大抵夫か私と一緒だし、私たちがヒントを出しつつやっていくのだけれど。
どうにもこうにも、もどかしいのである。
例えば、「前から2列目で左から3番目の子」を見つける問題がある。
まず息子は列がよくわかっていない。ので、一番前の1列目の子全てをぐるっと指で示して、「これが1列目だよ」と言う。列ってこういうものだよ、ということを先に説明する。
その上で「じゃあ前から2列目ってどこかわかる?」と聞く。一番左の子を前から「1、2」と数えて2列目の子全員をぐるっと囲う。ここまではOK。
「で、左から3番目の子なんだって」
すると1列目の子を左から数えだす。
…いやいやいや。2列目の中の左から3番目だって!それ1列目の子やん!
と、親はなるわけである。そんな頭ごなしに言うことはないけれども。
どうにもその場で言われたことを処理するのにいっぱいいっぱいで、前のことを忘れてしまっているもよう。
更にその後、「左から7列目で後ろから2番目の子」を探す問題もある。
これは問題自体がよく考えられているというかいじわるで、さっきは列を横に見ていたのに今度は縦に見ないといけないわけである。
「左から1列目ってわかる?」
「わからない」
「(ですよねー)ここが左から1列目ね。今度は列をこう見ていくんだよ」
というわけで7列目を探してもらうけれども、左から7番目の子を探す頃には「列」のことを覚えていない。
うーん…。やっぱりこう、今の息子にこの問題は難しすぎるのでは…?
そもそも数字や列というものをちゃんと理解していないと難しいというか。こういう問題って前提となる法則性、規則性がわかっていて、その上で更に法則性、規則性を見つけて応用をきかせる感じだと思う。息子は前提がわかっていない。
元々息子は数字に関して、規則性を見つけるのが苦手なのだろうと私は感じている。
例えば100まで数えるにしても、0〜9という数字がわかれば後は応用で、前に1がついて10〜19、1の次は2だから次は20〜29ってなっているだけだけど。そこを見つけて自分の中で「わかった!」ってなれば、どうとでもできると思うけど。
そこのひらめきが無いというか、あっても遅いというか。だと感じている。
列にしても、最初の1列目で「なるほど一直線が列なのね」ってわかれば、数字が変わろうが方向が変わろうが、特に難しい話でもなくどうとでもなるのである。いつその感覚がくるのか、という話だと思う。
工作とか語彙力とか「すごいな!」ってところは沢山ある息子だけど。こと数字関係に関してはあんまり応用がきかないよなぁと。規則法則を見つけるのが好きな私から見ると、「そろそろ『わかった!』ってこないかい…?」と思ってしまうのだった。
まぁこの辺は人それぞれなのだろうし。息子も「できないギャー!」ではなく、気が向いては触れているので、いつか「わかった!」がくるかなぁと思う。
「わかった!」のあの瞬間って本当に楽しいと思うし。これから息子もどんどん経験できたらいいなと思う。
ではまた明日。