蚊の音
ここ数年、特に感じていることがある。
私は蚊の音を感知できなくなってきているのではないだろうか?
昔は蚊の音って物凄く気になった。同じ部屋にいたら聞こえてきて、寝ている時だと更に聞こえてきて、「この部屋にいるな!」と明かりをつけて倒すまで寝ないくらいの勢いだったのだ。
しかし最近は、あまりそんなことが無い。
実際、刺されることが少なくなっているので、蚊の出現率が下がっているのも間違いない。私が蚊の出る場所に行かないだけかもしれないけれど、私の日常生活の中で蚊と出会う機会は確実に少なくなっている。
しかしいないわけではなく。たまーに刺されることはあるし、目で見て「いるな」と思うことはあるし、あの音が聞こえてわかる時もあるのである。だからまぁ音も、全然聞こえていないわけではないのだ。
ただ、昔ほどは聞こえていないのではないかな?と思う。
目で見て眼の前にいるのはわかっているのに、そこまで音が聞こえない。昔はこの距離ならガンガン音で主張してきたハズなのだ。
ふっと耳に意識がいった時に何となく「あれ?」と思ってよく聞いたらこれは蚊の音ではないか!とキョロキョロ探すときもある。多分昔なら、音を意識していてもいなくても、もっとスッと入ってきて気になっていたと思う。
蚊の音は高いから。聞こえにくくなってきているのだろうか。子どもの頃しか聞こえない音もあると言うし、同じ場所にいても息子と私では聞こえているものが違うのかもしれない。
まぁ、蚊の音、別に好きではないし。特別聞きたいものでもないので、聞こえないならそれでいいものの。かといって気付かず刺されるだけというのも微妙な気分になる、複雑な乙女心なのである。
ではまた明日。