立体交差
ついさっきあった話である。
寝ていて起きた私。ぼーっとする頭ながら、何かいつもと違う気がした。
私は布団に寝転がっているわけだけれども。何故か膝を立てていた。膝を頂点に脚で山の形を作っていたわけである。
それが何故かと言えば……膝の下に息子がいるからであった。
私と同じく私の膝の下で膝を立てている息子。私とは垂直方向で寝ている。
今まで寝相の関係で、ぶつかったり押されたりすることは沢山あったけれども。こうして立体的に交差することもあるんだなぁ、と朝から何だか感心してしまったのだった。
私は寝ていたけれど。おそらくその間もきちんと息子を潰さないように配慮できていた…のだと思う。息子に押される時も割と無意識に避けていくというか、なるべくぶつからない方に行っている気がする。
人に備わっている力をすごいなぁと思うと共に。同じくその機能が備わっているハズの息子は、何故こちらにぐいぐい来るのかとも思う。
まぁ自分が子どもの頃を考えても、身体のどこかが親にくっついているのは安心できるし。特に夜中に起きて怖くなった時など、ちょっと手の先だけでも親にくっついて寝たものだった。
気持ちはわからんでもない。わからんでもないし、寝ている時なのでどうしようもない。けれども。
もうちょっとこちらに配慮してくれても良いのではなかろうか。
息子の寝相がどうにかなるのが先か、一緒に寝なくなるのが先か。果たしてどちらなのだろうな。
ではまた明日。