3等分
私は、よく蕎麦を食べる。
うどん県民じゃないのか!と言われるとまぁそうだしうどんも食べるのだけれど、回数で言うと実は蕎麦の方が多い。
いつも食べているのは乾麺。1食分が束になっているものではなく、1袋にどさっと入っているものを3回に分けて食べている。分け方は何となく。3分の1ってこんなもんだろう、という量をとって鍋の中に入れている。しかし。
毎回、毎回、何故か最後が一番多いのである。
同じくらいに分けたハズ。自分の中ではいい感じのはずなのである。なのに茹でて器に入れてみると、一番最初が一番少なくて、一番最後が一番多いのである。
何度かやってこんな傾向があると気付いてからは、袋を開けて最初に取る時、自分が3分の1と思った量より多めに取っている。これで大体揃うようになったのだけれど、それでもまだ一番最後を器に入れてみると「一番多いな」と感じることがある。
ところで私は、「好きなものは最後に食べる派」である。3等分の蕎麦の最後が一番多くなるのは、これが関係しているのではないかと思う。
「最初が少ない」のと「最後が少ない」の。どっちがいいかと言われると、私は「最初が少ない方」と即答する。最初が少ないのは「その分残りが多いってことだから今日はこれでいいや」と思えるけど、最後が少ないのはどうしようもない。「先に多く取りすぎたんだな。仕方ない」とは思うし次回気をつけるけれども、何となくしょぼんとしてしまう。
とてもとても、小さなことなのである。すぐに他のことに気を取られて忘れてしまうくらい、小さなこと。
だけど私は、確かに私のそういう思考回路を知っていて。「自分の機嫌のとり方」を知っていて。無意識に「最後の蕎麦が多くなるように」取っているのかもしれないな、と思った。
トータルで考えたら、3回で食べる量は変わらないのだけどね。それでも最後が多いのが、私の中で「一番満足できる方法」でそれを意識せずに実行しているのかもしれない。
全然関係ない話だけれど、分けると言えば。この前ホールケーキのトレーを見ていたら、5号じゃないものにも5と小さく書かれている所があった。おそらく5等分するための印なのだと思う。ホールケーキを買って5等分したい!という方は、トレーをよく見たら5と書かれているものがあるかもないかも。
ではまた明日。