体育館のテープ

息子の入学式があった。

ピカピカの制服に身を包んで(我が県は小学生も制服)、どことなく誇らしげな息子。ついに小学生である。

息子が行く小学校は私の母校ではないので、私自身も初めての場所と言っていいと思う。

説明会があったり書類を出しに行ったり、何度か入ったことはあれど、まだまだ知らないことだらけなのだ。

入学式の会場である体育館にも、今回初めて入った。思ったよりも広かった。

まぁ、私が通っていた小学校とは児童数が全然違うので(単純計算6倍くらい?)、当たり前といえば当たり前か。


でも式の流れは、学校が違っても時代が違っても、私の時と大差ない気がした。

歌ったり、話を聞いたり。あぁそうだ、話す人、皆お辞儀してたなぁ、紙を取り出してたなぁとか。ステージの上の花瓶(とお花)立派だなぁ、とか。

もちろん静かに邪魔にならないようにしていたけれども、話を聞きながらもあちこち観察してしまう。


ふと気になったのは、体育館の床だった。いろんな色のテープが貼ってあって、ところどころ擦り切れているというか、取れかかっているというか、欠けているというか。

あぁぁ、そうだよ!体育館の床ってまさにこんな感じだったよ!

自分の中の「体育館の床」とピッタリ一致していて、何だか感動してしまった。おそらく必要なテープの形もそんなに違いがないだろうし、使っていく中での消耗具合もどこか似たような感じになるのだろう。

それにしても、今まで全然接点の無かった学校で、自分の記憶とこんなに合ったものが出てくるとは。入学式に出て一番印象に残ったのが「体育館の床」って我ながらどうなのと思わないでもないけど、妙なところで感動した入学式だった。


これからの学校生活、どうなるのかなぁと思いつつ。とりあえず息子にとって楽しい場所であればいいなと思う。

しばらくは、途中まで送り迎えもする予定なのであーる。



ではまた明日。