自分年表
ふと、今から13年前のことを思い出そうとした。そもそも自分が何歳で、当時何をしていたのか。何を考えていたのか。さすがに歳は計算すれば出てくるが、それ以外が全く出てこなかった。
13年と半端だから出てこない、というわけではない。それが10年前だろうが15年前だろうが、おそらく結果は変わらない。学生のうちはまだいいのだ。高校○年生、大学○年生、というのはひとつの大きなくくりで、その学年ならこんな感じだったな、とぼんやり見えてくる。
しかし学校を卒業してしまったら。社会人1年生、2年生。進めば進むほど、当時の自分が何を考え何をしていたのか、全く思い出せなかった。
結婚してからなら、それはそれで新たなくくりになるし、子どもが生まれれば、子どもの年齢を基準に1年のくくりが何となく出てくる。そもそも新しめの記憶なので、思い出そうとすればそれなりにはっきり出てくる。
「この時期何をしていたのか」。記憶の新しさの割に一番思い出せないのは、20代の記憶かもしれない。
ざっくりとこの時何が好きだったとか、何に一番悩んでいたとか、そういうことはもちろん思い出せるのだが、それを1年単位でくくろうと思うと難しい。それが20代のうち何歳頃にあったことなのか、思い出すことができない。
夫に聞けば、夫は割とすんなり出てくるようだ。彼は野球やサッカーが好きなのである。毎年日本シリーズ出場チームや優勝チームは変わってくる。それを覚えているので、それと関連付けて自分のことも思い出せるらしい。そもそも「何年の優勝チーム」と言ってすぐに出てくるのがよくわからないすごい領域なのだが、そういう覚え方も世の中にはあるらしい。私には真似できない。
このまま何もせずに過ごしていけば。結婚や出産のあった30代のことはそれなりに思い出せるかもしれないが、40代、50代のことはあまり記憶に残らないまま過ぎ去ってしまうかもしれない。覚えていようが覚えていまいが、その時間を過ごしたからこそ今の自分がいるわけだが、こうもいろいろあやふやなのは何だか寂しいなと思った。
そこで題名の自分年表である。今からでも思い出せるだけ、1年に1度でも、こんなことがあって、こんなことを考えて、こんなことをやりたかった、そういうものを書く場を作ってもいいかなと思った。記憶は忘れる一方である。後から読み返して、こんなことあったなぁと思い出せるものもあれば楽しい。
それこそ毎日日記を書いているのならば、それが一番詳しいものなのだろうが。毎日書くのは続かなそうだし、1年単位くらいなら続きそうかなぁと思った。
大晦日にでも、一年を振り返って書ければいいな。しかし一年だと、もう既にあやふやになっているのだろうか。とりあえず時間のあるときに思い出せるだけ、年表を作って過去のことを記入していきたいなと思ったのだった。
夫と話していて「昔のことをよく覚えている人だなー」と思っていたけれど、これは彼がよく覚えているのか私が忘れすぎているのか。とにかく自分が思う以上に忘れていることは確かなので、写真等々見て何となくでも思い出して、年表に書いていきたい。
ではまた明日。