夕暮れと言うには遅い時間
昨日お迎えに向かっている時は。日が沈んで真っ暗。でも向こうの方の一部だけは、うっすら夕焼け色が残っている。そんな時間だった。
薄暮?マジックアワー?トワイライト?
夕暮れと言えば夕暮れなのかもしれないけれど、個人的には夕暮れのちょっと後、と言いたい時間である。
日が沈むのが早くなって、迎えに行く時間も遅くなって。毎年、この時期はたまにこの色を見ることができる。
びっくりするような鮮やかな夕焼けも好きだけど。ひっそり色が違うこの時間も好き。
私は色の中なら緑色が好きで、だからこの時間なら空に緑色を少しくらいは見られるんじゃないか、あの辺ちょっと緑色っぽくない?とどうしても緑色を探してしまう。
実際は、緑と言うには曖昧な、多分、何も考えずに見れば「緑」とは言えない色しか無いけれど。グラデーションしていく中で、あえて言えばあの辺が緑ゾーンだよね、と緑を見つけた気になってちょっと納得するのがこの時間の流れなのだ。それは子どもの頃から変わらない気がする。
この時間は、空がいつもよりも遠くまで見える気がする。昼間は青色、水色でどちらかというとのっぺりした感じで。薄暗くなってくると、その微妙な色の違いからか、妙に澄んで奥行きがあって、遠くまで見えている気がするのである。
実際には昼間と変わらないのかも。でも奥まで見えている気がする。空のそのまた向こうに宇宙の色を感じるからなのだろうか。
明かりがあるからよく見える、それが普通のハズなのに。明かりが無い方がよく見える気がする、そんな不思議な時間。
この時間は本当に不思議で、魅力があるのだと思う。お迎えとか、その後のこととか何も考えずにただこの時間に浸る。そんなことをしてみたら、何か感じるものもあるのかもしれないなぁと思った。実際にはまぁ、私はお迎えに行くし、お迎えの用事でも無い限り、こんな暗くなってから家の外に出ることなんて滅多に無いのだけれど。
休みの日に一回、この時間の空をぼーっと見てみてもいいのかも。とりあえず「ぼんやりやりたいことリスト」に入れておこうと思った。
ではまた明日。