あいうえお表
我が家のリビングの壁には、あいうえお表がひとつ、貼られている。
息子が字を書く時に自分でチェックしたり、東北の義母(息子からしたら祖母)と電話でしりとりする時に見たり(例えば「あ」なら飴の絵も一緒に描いているのでヒントになることがある)、何やかんやと役にたっている。
そんな表を見ていた息子がふと言った。
「お母さん、『あ』のとこ横に見たら『やま』があるよ」
「……なるほど。そこに気付いてしまったのだね。『やま』だけじゃなくて『わら』もあるよ」
「本当だ。あ、『さか』もあるよ」
「『あか』もあるよ」
そんな調子で見ていっていたら。
あ段ってすごいのである。赤、坂、ナタ、棚、花、浜、山、藁、言葉になるものがいっぱいある。
あ段を見終わったので次はい段を見たりもして。最近算数が気になる息子は「しき」を見つけていた。
「『しきい』って言葉もあるんだよ。3文字で繋がるのもあるんだね」
「『しきい』って何?」
「え、うーん。部屋と部屋の間にある、ほら、この扉が入る下の所のことだね」
ちょうどそこにあるので指さして説明しつつ。しかし自分の説明で本当に合っているのだろうかとも思う。
息子はわからない言葉があったらすぐ聞いてくるのでその都度答えているけれども。意外とちゃんと説明できない言葉って多いなぁと思う。聞かれる度に、こちらの頭も鍛えられている気がする。
そんなこんなで特に大きなことがあったわけでもないのだけれど、あいうえお表をいろいろ見たのが面白かった。
こうして楽しみながら字を覚えたり、字の関係を見たりできるのって、何かいいなぁと思う。
ではまた明日。