消えた3合
ある日夫がごぼうを買ってきた。
数日後、これまた夫が牛肉を買ってきた。
この2つが揃ったならやりますか。
というわけで、久しぶりに牛肉とごぼうの炊き込みご飯を作ったのであった。
この炊き込みご飯、何故か我が家で人気で。地味に再登場の機会を待ち望まれているのである。
何かの拍子にふっと「あの炊き込みご飯、食べたいね」と夫か息子が言う。それを聞いたもう1人が「食べたいよね」と言う。
決して頻繁に言われるわけではない。でも月に一度くらいは何となく思い出して言われている気がする。
目に見えた熱さは無いけど、地味に継続して一定の熱量がある感じ、なのだろうか。
その割に作る機会はそんなに多くなくて、最後に作ったのがいつなのかはちょっと覚えていない。少なくとも夏の間は作っていなかったと思う。何となく炊き込みご飯って秋のイメージだから、作る気にならなかったのかも。
もう秋だし。材料が揃っているなら作ろう。
というわけで、牛肉とごぼうとにんじんと、あと椎茸もあったので入れてみた。
2合か3合か迷って3合を選択。次の日の朝も食べられたらいいかな、と思って。
そしてできた炊き込みご飯。皆で「わーい。美味しいねー」と食べる。
気がついたら、お釜の中は空っぽになっていた。
あれ…?私、3合で炊いたよね…?うちって普段、そんなにご飯減らないよね…?
よく考えたら、皆おかわりしていた。そうか。皆がおかわりしたら、3合(+具)って1食で無くなるのか。
そんなことに気付いた秋の夜であった。
やっぱりこの炊き込みご飯は不思議な魅力があって。皆パクパク食べてしまうのだなぁ。
とりあえず秋のうちに、もう1回は作りたい。他の炊き込みご飯も作ってみたい。
そういえば健康診断前日にパクパクだった夫。果たして結果はどうだったのだろうな。
ではまた明日。