続・においの話
昨日、私はおなかの調子が悪い人のにおいがわかると書いた。その能力は、大半の人が持っている当たり前のものだと思っていた。
実家の家族や妹に聞く機会があったので聞いてみれば、皆、口を揃えて「わからない」と言う。どうにも一般的なものでは無いらしい。
そういえば結婚前。実家にいた頃、イノシシの肉を調理したことがあった。私はその獣臭さがとても辛くて、何とか料理を完成まで持っていったものの、自分では食べられなかった。洗っても洗っても鍋についた臭いが取れなくて途方に暮れたことがある(その時の肉が特別臭かっただけで、その後食べたイノシシは大丈夫なものが多い)。
しかしそれだけ私が気になる臭いでも、家族は全く気にしていなかった。「臭くないの?」と聞いても「何も感じない」と言っていた。部屋中あんなに何とも言えないイガイガした空気が漂っていたのに。
小さい頃から「におい」に対して敏感な自覚はあった。それは普通に感じられるものをより強く感じるだけでなく、他の人が感じられないにおいを感じる機能もついているらしい。
実は今、においで気になる人がいる。おそらく洗濯物や柔軟剤のにおいではなく、その人自身のにおいだ。正直、苦手なにおいではある。今までその人以外でかいだことはない。もしかしたら、「他の人は気にならなくて、私は感じられる」においかもしれないなと考えている。
しかしそうだった場合、本人や周りの人に聞いたところで、原因はよくわからないままだろう。おなかの調子の時と違って、1人しかいないのでは、共通点を見いだせない。
これから生きていく上で、もしかしたら同じにおいの人に出会うかもしれない。その時、わかるかもしれないし、わからないかもしれない。わかることがあったら、書くかもしれない。
何とも曖昧な終わり方だが、今日はこの辺で。「におい」についてはいろいろ思うところがあるので、たまに書くと思う。
ではまた明日。