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理想の生活を送る人がいる。
モンゴメリ『アンの青春』で、アンが下宿先として転がり込む館の老姉妹である。

老姉妹は揃って編み物をし、アンたちレドモンド大学の学生を迎え入れる。
というのも、2人揃って人生の最後に世界旅行をするからだ。

屋敷にはゴグとマゴグという名の犬の置き物が鎮座しており、アンはギルバートとの結婚に際し、その置き物を譲り受ける。その時も2人は旅行していた気がする。

昔、お隣にお一人でお住まいの上品な佇まいの方がいた。とても親切にしていただいた。今もお元気なのだろうか。確か元教師だった気がする。

人は嫌いじゃないと言い聞かせているのに、新たなつながりを持つことに死ぬほど躊躇っている自分が、誰かの何かになれるのか？

残念ながら兄弟姉妹がいないので、理想は理想で終わりなのだが屋敷と犬の置き物は実現可能だ。

理想ばかりの独り言。