コインチェックの罠③
サヨナラだ、コインチェック
早々にコインチェックとお別れする決意をした。
度重なる罠の洗礼を受け、まともな価格で通貨を買えないこともわかった。
でも最大の理由はそこじゃない。取り扱い通貨種が少なすぎるのだ。
コインチェックでは16種の通貨を取り扱っており、これは国内最多だ。
だがしかし。海外に目を向けてみると、香港の取引所 Binance は260種類以上。アメリカの Bittrex も250種以上を扱っている。要するに取扱通貨数では国内取引所は話にならないのだ。
日本は俺には狭すぎる。国内にとどまる器ではないことは誰の目から見ても明らかだ。
サヨナラだ、コインチェック。
本人確認ができませんでした
さて、海外取引の準備をしていこう。まずは取引所を開設する。
俺は最大手のひとつ Binance に決めた。本人確認書類はパスポートを選択。だって海外に行くんだし。パスポートを見せるのは世界共通の常識。
数日後メールが届いた。
「Personal Verification Unsuccessful」
うおおおお却下かよ!さすが海外!想定の範囲内!このくらいの歯ごたえがないと逆に興醒めするというものだ。必ずやこの試練を乗り切ってみせる。
「ドキュメントの有効期限が切れています」
パスポートを確認すると、半年前に期限が切れていた。うおおおお更新めんどくせぇ。運転免許証で本人確認を再提出。海外でも日本の免許証って身分証になるんだね。
送金手数料の罠
Binance をはじめ、海外取引所では日本円を扱っていない。よって、コインチェックでやったように日本円を振込んで取引を始めることができない。
どうするか。国内取引所でコインを買う。それを海外の取引所に送金する。そして、そのコインを原資にトレードを行うのだ。
コインチェックに2万円分のイーサリアムがある。これを Binance に送金すればいいだろう。
早速コインチェックの送金画面に行く。ここで送金先とコイン数を指定して、ポチッ・・・とする直前に目に入ったのは「手数料(ETH) 0.01」の文字。
ははーん。なるほど。なるほどね。ここにも罠が仕掛けられていたか。
初心者なら見逃すところだっただろう。だが俺クラスになると事前にリスクを察知することが可能だ。自分の成長が、怖い。
海外進出頓挫
コインは1枚単位で買うことを想像されると思うが、実はそうではない。
ビットコイン(BTC)は1枚500万円前後する。これを買えるのはかなりの富豪と言わざるを得ない。
しかし安心して欲しい。通貨は小数点の単位で買えるのだ。例えばビットコインは 0.0001枚とかの単位で買うことができる。約500円分ということだ。
俺のイーサリアム(ETH)も1ETHは40万円程度。2万円の原資で買ったのは約0.05枚前後ということになる。なんか、ちょっとわびしい。
で、問題の送金手数料だ。
0.01ETHってことは・・・うおおおおお4千円かよ!無理無理無理無理。いくらなんでも高すぎる。
富豪はいいさ。400万円の原資なら4千円なんて目をつぶれるかもしれない。でも俺の原資は2万円。2割を持っていかれるんじゃ、話にならない。
どうすんのこれ。
かくして海外進出を高額な手数料に阻まれ、俺はひとり途方に暮れるのだった。
〜 関連記事はこちらにまとめています 〜