THE SECOND ノックアウトステージ 2日目
1日目を書いたので、2日目も書いた。
1日目と同じく、夕方から夜にかけての時間帯だったから、一部見られてない部分もあるけど、印象的だった所について書きます。
2日目はMCが笑い飯。普段ならもっと色々ボケたりしたかったと思うけど、MCという立場をわきまえて、1日目のトレンディと同じく、終始出場者の芸人さん達や審査員の人にすごく気を使いながら進行してるなあって思いながら見てた。
Hブロック 第1試合
スリムクラブvsタイムマシーン3号
たしか西田さんが「トップバッターらしからぬネタ」と言うてたけど、まさにそんな感じ。スリムクラブのいつものスローなテンポで、真栄田さんが内間さんの顔を至近距離でずっと触り続けるというかなりクセの強いネタで、はっきり好みが分かれたと思う。タイムマシーン3号は、関さんが本当に器用で山本さんのツッコミが的確で、コミカルだし見やすかった。タイムマシーン3号のあのポップな感じって他のコンビにはあまり無い気がするなあ。
結果はタイムマシーン3号の圧勝。
点数が発表された直後に、真栄田さんが「前説のくらげよりも点数低くないですか?」って言ってたのめっちゃ面白かったな。
第2試合
東京ダイナマイトvs金属バット
金属バットの不戦勝
東京ダイナマイトが体調不良で棄権したと発表されてたから、それなのに金属バットはネタ披露するんやなあと思ってたら、小林さんが刀を持って登場し、「刀持ってきたぞー!」から始まり、そこからはM-1で東京ダイナマイトがやってたタクシーのネタの完コピ。会場は不思議な空気感になってた。ネタ終わりに哲夫さんが恐る恐る「お前らがやってたのって、東京ダイナマイトのネタ、まるまるじゃないよな?」って質問してたけど、小林さんが「とうきょうだいなまいと...?」ととぼけた感じでのらりくらりとかわしてた。
その後、Cブロックが始まる前に、哲夫さんから「先程の金属バットのネタは、東京ダイナマイトのネタの完コピでした。」と改めてアナウンスがあり、「(東京ダイナマイトのネタやったと)気づいてた人ってどのくらいいますか?」って審査員の人達に尋ねたら、映像で見てた感じでは3分の1くらいの人が挙手してたかな。たぶん、金属バットのネタやってた時に、東京ダイナマイトのネタやってる!って気づいてた人と、見た事ないネタだしなんか金属バットっぽくないネタだなあ、っていう人が混在してて、会場がちょっと戸惑ったような空気になってたって事なのかな。粋な事するなあとMCの3人も感心しきり。「って事は金属バットが、東京ダイナマイトのネタをちゃんと練習してやったって事やな」って西田さんがコメントしてて、たしかにそう考えると健気だなあって思うし、練習風景想像するとほっこりする。
Cブロック 第1試合
なすなかにしvsCOWCOW
なすなかにしの古の漫才師みたいなしゃべくりと、 学生時代からずっと見て来たCOWCOW2人の「最初からやるでー」のやり取り。懐かしさもあり、熟練された技術もあり、この2組に関しては賞レースというよりは週末の寄席に来たみたいな感じで、今までの対決ではあまりなかった感覚になったな。点数が発表されたらまさかの同点!
大会ルールに基づき、3点を付けた人が多い方が勝ち、という事で結果はCOWCOWの勝利。
全くの互角の戦いやったから、すごく会場が盛り上がってたなあ。
第2試合
超新塾vs ジャルジャル
このタイミングでまたお風呂に入らないといけなかったので、超新塾は途中までしか見られなかったけど、面白かったなあ。「俺が〇〇!」と1人が提案して、周りが「なに!?」と反応し、ボケが代わりながらネタが展開していくけど、とにかくテンポ良く、わかりやすく、幅広い人に受け入れられやすそうだなあって思った。対するジャルジャルは、どちらの苗字がかっこいいか、という話からお互いの苗字が変わって、さらにまた苗字が変わって、というジャルジャルらしさ満載の漫才。
ノックアウトステージの組み合わせ抽選会の時に、「ポットA」についての説明があったけど、ポットAとは「1番ウケてた」芸人さんを指す言葉で、最初の予選会で特にウケてた8組が、ノックアウトステージでのブロックが被らないように、それぞれのブロックの最後の出番として割り振られる、という仕組みだっま。
ジャルジャルは、ポットAの8組のうちの1組で、M-1でも結果を残してるし、まあたぶん勝ち上がるのかなとか思ってたけど、
結果は超新塾の勝利!これは結構びっくりした。ジャルジャルの何が悪かった、とかは特に思いつかなかったから、単純に超新塾が面白かったんだろうなって思う。唯一の5人組っていう武器を最大に活かして、見事勝ったっていう事なのかな。
Dブロック 第1試合
モダンタイムスvsラフ次元
ここの2組は今まで全くネタを見た事が無かったから、単純にどんなネタするのかなあっていうのが楽しみだった。モダンタイムスは「人の握ったおむすびが食べられない」とずっと歌い続けるネタで会場でもウケてたと思う。ラフ次元は、梅村さんがお金持ちだとイジるネタで、テンポがいいし、関西弁のやり取りが心地良いし、わかりやすいし、すごく面白かった。
点数発表の前にモダンタイムスが再度登場する時に、けんざきみのるさんという付き人の人も出て来て、ラフ次元を大声で威嚇したりして舞台上が結構カオスな状態。そして、点数発表では、モダンタイムスに面白くないの1点を付けた人が10人もいて点数が伸びず、そこからは3人でさらに大暴れ。ラフ次元の勝利が決まった後に両者に3点をつけた審査員の人が「差がついた理由は...」と、なぜかモダンタイムスのダメだったところを話し出そうとして、「3点付けましたよね!?」とモダンタイムスがさらにキレてた。その一連の流れ、めちゃくちゃ面白かったなあ。
第2試合
HiHi vs ギャロップ
ある意味、注目されてたカード。ざっくり言うとハゲ対決。HiHiもギャロップも、そのハゲをがっつりネタ中でもイジりまくってた。HiHiは2人とも緊張してるのが少し見てて伝わってしまったかな。ギャロップの方は林さんが捲し立てて、合間に毛利さんがツッコむというスタイルで、すごくウケてたなあと思う。
結果はギャロップの勝利。
Eブロック 第1試合
ツーナッカンvs三日月マンハッタン
この2組もネタを見た事がなかったから楽しみにしてた。そしたら両方すごく面白かった!
ツーナッカンは中本さんの清掃のバイトの話が中心で、聞きやすいし、共感もしやすいし、2人の実感の伴った心の叫びともいえるネタが響いて、面白かったなあ。三日月マンハッタンは、仕事と私がどっちが大事?という質問から、ワールドカップのトーナメント方式のように色々な物が勝ち上がって「私」と対決する、という今まであまり見た事がないネタで、こちらも面白かったなあ。
結果は本当に僅差で三日月マンハッタンの勝利。知名度とか関係なく、面白い芸人さんってまだまだいるんだなあっていうのがわかって、ちょっと感動した。ツーナッカンも本当に面白かったから、頑張ってほしい。
第2試合
フルーツポンチvsテンダラー
フルポンは座王見てる人にとってはお馴染みの村上さんのチープモノマネをとにかく繰り出し続けるという、ある意味すごく潔いネタで、面白かった!テンダラーは、普段劇場でどれだけ日々ネタをやり続けているのがすぐにわかるような、テンポも動きもボケの数も、もはや匠の技!で圧巻でした。
結果は、最高得点でテンダラーが勝利。勝って当たり前みたいなプレッシャーのかかる中で堂々と勝ったテンダラーがすごい。フルポンも本当に面白かったから相手が違えばきっと勝ててたと思う。
ツーナッカンも三日月マンハッタンもフルポンもテンダラーも全く違う漫才だけど、どれもめっちゃ面白くて、最後のブロックが1番レベルが高かったと思う。最後にすごい戦いが見られて大満足でした。
というわけで2日目が終了し、次のステージへ進む16組が決定。
1日目もだけど、ここで当たってしまうのもったいないなっていう組み合わせがいくつもあって、でもそれもこの大会の面白さの1つで、全体を通してずーっと楽しかった。
さすが芸歴が16年以上という事もあり、ネタ終わりのトークがどこも盛り上がってたのが印象的だったな。審査員の人にコメント求めるのは、本当に答えたくない人も中にはいるだろうから、今後は検討の余地あり、かも。
2日間、計31本の本気の漫才が見られて本当楽しかったな。次のステージもすごく楽しみ。
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