マメザクラ咲く達磨山~金冠山(静岡県)
登山日:4月13日
今回は伊豆の達磨山です。
修善寺駅に集合し、登山口のある「だるま山高原レストハウス」を目指しました。この場所は、昭和14年に開催されたニューヨーク万国博覧会(New York Expo 1939)に日本を代表する富士山の絶景写を出品しようと鉄道省国際観光局が企画。小西六(現・コニカミノルタ)に発注し、レストハウスのある場所で1週間粘り撮影し、万博に出品されたそうです。
また横山大観、前田青邨、安田靫彦らの画家や文人も、達磨山周辺で見事な富士を描いたそうです。今日は天気も快晴で、富士山は裾野まで素晴らしい姿を我々に見せてくれました。
このハウスから戸田峠へ向にかけてのハイキングコース周辺は、登山道がゴルフ場のように芝生を植えてあり広くて歩きやすい上、マメザクラの名所として知られています。マメザクラとは、富士山周辺から箱根を中心に多く見られることから別名「富士桜」「箱根桜」「コメ桜」とも呼ばれています。ソメイヨシノより2週間ほど遅れて、ヤマザクラと同じ時期に咲きますが、マメザクラの方が樹高が低く、小さな花を下向きに咲かせるので、見分けがつきます。伊豆はお寒桜から始まり、ソメイヨシノ、最後にマメザクラと1ヶ月に渡り桜が楽しめます。
子達磨山を過ぎると達磨山が見えてきます。お椀を伏せたような形状にそって階段が続いており、まるで前方後円墳のようです。はてしない階段を一気に登るので疲れました。それまでのんびりした登山道だったので急登が身にしみました。達磨山山頂からは、駿河湾や富士山がこれまた絶景で疲れを吹き飛ばしてくれました。
バス乗車時間までまだ時間があるので、最後に金冠山に行くことにしました。ここは「駿河一の富士山の景勝地」とのことです。ここから見える富士山もまた格別でした。