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神奈川県丹沢に白馬が現れるってホント??

残暑が残る短い秋も終わり、いよいよ冬本番、雪のシーズンを迎えました。今日は「雪形」についてお話しします。

1. 雪形とは?

雪形とは、積雪時の山腹に現れる自然の造形で、残雪や岩肌が遠くから見ると人や動物の形に見える現象です。雪形は農作業の目安としても利用されます。大別すると、以下の2種類があります。①ネガ型:岩肌の「黒」で作られるもの。②ポジ型:残雪の「白」で作られるもの2種類です。黒色で有名な雪形には、常念坊が浮かび上がる「常念岳」や、武田信玄の家紋「武田菱」が見られる「五竜岳」などがあります。一方、白色で有名なのは、残雪の白い蝶が見られる「蝶ヶ岳」などです。

2.雪形クイズ

ここで雪形クイズです。北アルプスの後立山連峰にある「白馬岳」の雪形は、岩肌の黒でしょうか?それとも残雪の白でしょうか?「白馬だから白でしょう!」と思うかもしれませんが、答えは「黒」です。実は、まるまると太った黒い農耕馬が代掻きする姿が見えるのです。この姿から「しろうま(白馬)」と呼ばれるようになったという説もあります。

3.丹沢の白馬

身近なところでは、神奈川県の「相州アルプス」こと東丹沢周辺で、真っ白な美しい白馬の雪形を眺めることができます。特に、今月のイベントで訪れた際、丹沢に大雪が降ったときには「蛭ヶ岳」方面に真っ白な馬の雪形が現れ、美しい姿を楽しむことができます。秋田県の「秋田駒ヶ岳」にも白馬の雪形が現れますが、私にはそちらが「白ワニ」に見えてしまい、神奈川県の方が断然素敵だと思います(秋田県の方、ごめんなさい!)。      この冬、丹沢に大雪が降ったら、東丹沢や八王子方面から蛭ヶ岳に美しい白馬を見つけてみてください。ちなみに、夏の蛭ヶ岳にはヒルがいるので、そちらの方が「蛭ヶ岳」らしいですね!詳しくは下にある「丹沢の白馬」写真を参照してください。


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