「払沢の滝と浅間嶺」
日 時:9月25日
コース:「払沢の滝と浅間嶺」(東京都檜原村)
7~8月と週末ごとに台風に見舞われ、9月になってからは秋雨前線も加わり、登山道具にカビが生える状態が続いておりました。今回のイベントも当初予定していた土曜日は雨の予報だったので、一日順延しての開催となりました。久々に薄日が差す日差しの中、雨の心配もなく、おもいっきりトレッキングを楽しんできました。
武蔵五日市駅からバスで20分ほど揺られ、「払沢の滝(ほっさわのたき)」をまずは訪れました。いつもはおとなしい滝ですが、このところの長雨が幸いしたのか、ものすごい水量でゴーゴーと爆音をたて、水しぶきをあげている迫力ある姿を間近で見ることができました。
滝から続く林道を1時間ほど歩くと、山奥に蕎麦屋さんがあります。こんな山奥にと思うのですが結構お客が入って繁盛していました。途中、客と思われる人たちの車が、道を譲り合う幅もない狭い林道で立ち往生をしていました。食通の人も大変ですね。
そこを過ぎると登山道が始まります。30分ほどのキツい登りを我慢すると、なだらかな尾根道になります。浅間尾根の特徴は高低差のない、なだらかな登山道がずっと続くことです。おかげで歩いていて眠くなるほどです。
このコースは「関東ふれいあいの道」の「歴史の道」に指定され整備されています。浅間尾根は、昔は甲州中道とよばれた古い官道でした。今でいうところの国道です。中世甲州街道として重視される一方、生活道路として利用されていた、歴史的には重要な山道だったのです。そんなことをしのばせてくれるように登山道沿いには馬頭観音が祭られていました。
彼岸花やススキ、萩が咲いて秋を感じる山道で、木立も栗系の木々が多く、山栗やドングリなどの実が道の至る所に落ちていました。栗は熊の大好物なので「熊注意」の看板も多く見かけました。本物は幸い見かけませんでしたけどね!
夏が戻ったように暑かったので、下山後は温泉に入りました。下山道から温泉までマイクロバスで迎えにきてもらって、サッパリと汗を流しました。山梨との県境でしたので山梨温泉の特徴である、お肌がツルツルとなる特徴の強アルカリ性温泉でした。スリルもない山道でしたが、久々の晴れ間で汗をかいて少し秋を感じつつ、最後は温泉でサッパリとした山旅でした。