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真冬の北海道歩き旅28 【雨だったり、暑かったり、凍ったり】

前日までのあらすじ!
アザラシ可愛かったあ…↓

56日目:チャリダーさんとの出会い

朝5時半起床、7時にホテル紋別プリンスを出発。今日も今日とて快晴だ。風もないのでポカポカ…というか暑い。

ポカポカな朝。

紋別の次に向かうは、刑務所や湖で有名な【網走市】だ。が、その前に一際大きい湖である【サロマ湖】があったりと、随分と楽しませてくれる道のりだ。これから何が待っているのか、期待に胸を膨らませながら進むと、後ろから何やら音が聴こえた。ふと背後を振り返ると…

「自転車…チャリダーさんだぁ!」

ひっっっさしぶりお会いできた旅人チャリダーさん!黒装備がかっこいい…!

なんと宗谷年越しぶりに、チャリダーの旅人と遭遇。
なんでもこの方、世界各国を自転車に跨り走りまくっないるそうな。そして今回は冬の北海道を自転車で走って巡っているそうだ。それにしてもかっこいい…黒で統一された装備で、その装備一つ一つが洗練されていて、まさに最終形態チャリダーのそれだった。かっけぇ…積もる話は山ほどにあるが、お互いに今日の行程もあるので10分ほど立ち話をして、一緒に写真も撮り、解散。また会えると良いなぁ〜〜。

日焼けしそうだなぁ〜
今日のお宿であるバス停。豪華な佇まいだ。

そんなこんなで、今日のお宿は相変わらずのバス停。そしてこの某バス停、なんとも豪華な作りだった。ここからすぐそこに小さい町があるので使っている人もそれなりにいるのだろう、中は綺麗で照明もあった。中を箒ではいて綺麗にし、夜になったらマットと寝袋を広げた。
いつもだが、人が来ないかとビクビクしている。どう見たって不審者か浮浪者である自分たちは、真っ先に通報される対象なのだ。なのでそれなりには迷惑にならない様に行動しているつもりではいる。でも1番怖いのは、自分たちと出会してしまった町の人なのだろう…今だけ、お邪魔します〜…

57日目:雨のちツルツル

朝4時ごろ、「バチバチッ」という音で目が覚める。なんだろな〜…と思い二度寝し、5時半に起床。どうやら外では、雨が降っていたようだ…
上の空は曇天だが、はるか南の方は太陽の光がさしていた。

はるか南で朝日が地上を照らしている。こっちも晴れないかな〜

歩いてみると、雪は雨によりぐしゃぐしゃ。かと思えば、アスファルトの路面は溶けていたり凍っていたり。何度か足を滑らしながらもコケることなく進むが、途中から転けるのが怖くなりアイゼンをつけた。

びしょびしょ、かと思えばツルツル。交通量も多く、歩道もずっと無いのでなかなかに怖い。

そうして進むと、次第に青空が見えてきて曇天はいなくなった。気温は-1℃。日がさすとべらぼうに暑い。あまりにも顕著な天気の移り変わりに翻弄される。

休憩しようと足を止めると、毎回そこには「北海道」の景色が広がる。

そうして進んでいると、湧別という地域のセイコーマートがあったのでそこによってお昼を食べる。よく見ると、何とそこはイートインスペースのあるセコマだった。感謝…ッ!

イートインにてカツ丼。外は曇っていて寒かったので助かる〜!
この旅で初の手ぬぐい。夏はこれでずっと歩いているが、まさか冬の北海道でする事になろうとは。

そんなこんなで歩みを進める。太陽が照りつける、かと思えば雲がかかって寒くなる。この繰り返しだ。
10キロほど続く直線道では、平坦なのに暑くて途中から手拭いを頭に巻いて歩いた。こんなこと、厳冬の北海道であるのか…。

かわいい牛さんの看板。
ガラナでスーパーチャージ。
相方さん、アイスが冷たすぎて唇を持ってかれてしまい、口から出血。アイスが血まみれになってしまう。

そろそろ今日の目的地である道の駅の手前で、遂にサロマ湖が見えた。空はあいにくの曇りだが、サロマ湖が見えたのは嬉しい。

初めてお目にかかるサロマ湖!曇っているせいかとても暗く見えた。
今夜はこの道の駅で泊まらせてもらう。遊園地は稼働していないのでちょっと寂しげだ。

そうして到着したのは道の駅「愛ランド湧別」。サロマ湖の湖畔にある場所で、何と遊園地が併設されている。しかし冬の間は閉鎖されているらしく、少し寂しい。ここの隅っこで今日は寝かせていただく………

今夜はうどん!とてもおいしく出来上がった。うんまい…

58日目:凍りつく湖面とさろまにあーん

朝5時半に起床。テントを早めにしまい、道の駅の中でご飯を食べる。昨晩温めたお湯をボトルに入れて、今朝に使おうとしたらお湯が冷えてしまって溶け切らないカレーメシを食べる羽目に。出だしからしょんぼりする。
4キロほど歩くと、無人コンビニがあった。この「ARVO24」は年中無休で稼働するコンビニで、中には自販機が何台もあった。地元の酪農が運営しているらしく、そこで取れた牛乳やヨーグルトもあり、この中で少し休憩がてらいただいた。休憩スペースも広く暖かいのでとてもありがたい。

無人コンビニ「ARVO24」。品揃えも充実していて、休憩スペースも温かく広いのでとってもお勧めな休憩所。近くには「泊まれる車両」もあるので夏にはさらに重宝するだろう。
自販機はちょっと高め。湯沸かしポットもあるのでカップラーメンも食べられる…!

先へ進むと、「牛魂碑」「魚魂碑」が道端に置かれていた。これを見るだけで、この地の人らが畜産や漁業でどれほど助けられ、大事に思っているかが伺えた。

牛舎の隣にあった「牛魂碑」
港町には「魚魂碑」があった。
再びサロマ湖の湖畔に出ると、青々とした湖面が見渡せた。まるで海の様な広さだ。

今日の工程の中間に、ちょうど道の駅があったのでよってみた。道の駅「サロマ湖」は、サロマ湖の湖畔に位置する2つ目の道の駅。湧別の方は遊園地が主にあり、こちらは地元の名産品やご飯屋さんなどが主にある様だ。

豚丼とホタテ。これまたうまかったなぁ…

美味しい豚丼をいただく。ここの豚肉は「サロマポーク」と呼ばれる地元佐呂間町のブランド豚を使用。その甘さとぷりぷりで柔らかいお肉に魅了された。
ここにきて、2人の体力がなかなか消耗していることに気がつく。10分ほど仮眠をしたが、身体の疲れは残るばかり。残り12キロ、相方さんのザックに積ませていたナップサックを自分のザックの上に乗せて、何とか再出発をする。

ザックの上に、さらに乗せて固定。歩荷をしていた頃を思い出す。

サロマ湖の湖畔を歩いていると、次第に湖の淵が凍っている箇所が見え始めてきた。まるで亀の甲羅の様な模様。どうやら、サロマ湖の東側は遠浅らしく、浅瀬であるこの辺は早めに氷が張るみたいだ。

亀の甲状に凍りつく湖面。

そうしてようやく…今日の宿、「さろまにあん」さんに到着!!!
ここは40年以上も前から続く民宿だが、中に上がらせていただくと想像以上に綺麗で可愛い内装に驚かされた。

本日お世話になる「さろまにあん」さん。
中はとってもおしゃれで可愛い山小屋風な佇まい。
共有スペースには長テーブルに掘り炬燵、カーペットには床暖房!こんなの寝転がってしまうに決まっている…

ここでは、疲れも溜まっていたので観光がてら2連泊させてもらうことに。その1泊目には2食付きでお願いした。
夕食はこんなにも豪華なお魚料理定食。幸せぇ〜…

びゃーーーー!美味しい!!
ご飯も3杯食べてしまった。ご馳走様です🙏

明日はここさろまにあんにてのんびり過ごそうと思う。noteも貯めてしまっているし、忘れないうちに書いていかなきゃ…!

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