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真冬の北海道歩き旅25 【オホーツク文化人と、コーヒー母さん】

またまたお久しぶりです。
現在はオホーツク沿岸のサロマ湖という湖の湖畔でテント泊中。なかなか筆が進められずにいて、気がつけばもう1週間も日記と差が開いてしまっています。
それでもめげずにメモメモ…忘れないうちに書かねば!
というわけで前日までのあらすじはこちら↓



48日目:枝幸でオホーツク文化に触れる

朝の7時、起床。ホテルでモーニングを注文していたので食べることに。
ご飯はバイキング形式で、それがどことなく自衛隊にいた頃に食べていた基地内の食事を思い出した。もちろん、ホテルの方が美味しいんだが、自衛隊のも美味しかったなぁ。

朝ごはん。元をとる勢いでたくさん食べた。

それからホテルを9時に出発。すぐ隣にある、「オホーツクミュージアムえさし」に入ってみた。
ここにはこの枝幸町で採掘された化石や、アイヌ文化の前に栄えていたオホーツク文化の化石、それに様々な剥製などが展示してあった。入場料は無料なんだが、物凄い充実した展示に圧倒。オホーツクの歴史を深く知るきっかけになれた。

こちらがそのミュージアム。すぐ横にはスキー場もある。
近所の高校生が作り上げたイルカの標本。
これまた高校生が発掘したオホーツク文化の時の刀。すごすぎるぞ、ここの学生。
等身大の竪穴式住居もあった。これもオホーツク文化の時のものらしい。

そんな感じでミュージアムを正午まで楽しんだら、南東へと歩き出した。

ガソリン満タンで!

途中、アスファルトがかなり剥き出しになっているところが出てき始めた。東側になると、西側に比べて積雪は少なくなる。ソリを引くのも一苦労だ。

橋の上は除雪されすぎていてアスファルトが剥き出し。2人でソリを担いで渡るハメに。

そうしてついたのは道の駅「マリーンアイランド岡島」。今夜はここの公園でテントを張らせてもらう事にする。

道の駅マリーンアイランド岡島。建物が船のような形をしていて面白い。

中でソフトクリームをいただくと、スタッフの方たちと少しお話しすることができた。すると「ここで寝ていいからね」と、建物の軒下で張らせてくれる許可をいただいてしまった。なんとも有難いことか…この旅ではいろんな人にお世話になってしまっているなあ。

49日目:どんより雲と、お母さんのコーヒー

朝5時半に起床。飯を食べて、お客さんや店の人が来る前に撤収して出発した。

朝の儀式。テント内の凍った結露は、この時に溶けるのですかさず拭いてる。

そうして歩き始める。この日は終始こんな曇り空。どんより気味だ。

道中にいたお地蔵さん。今年も寒いね〜。
永遠に続く海岸線歩き。路面はかなり溶けているみたいだ。

特に見どころはないけど、それがいい。それでいい。
音標という地区の隅にある公園に着いたので、そこで夜を待ちテントを張る事にした。
するとベンチで座っていたら、1人の女性が近づいてきた。
「コーヒー飲みますか?」
手にはマグカップが二つ、ラップをかけられている状態でコーヒーを差し出してくれた。
「歩いている姿が見えましたよ」「外国人かと思いました」
そう話すお母さんは、見かけた自分たちにわざわざ熱々のコーヒーをくれたのだ…素直に嬉しい。マグカップには「ホッとひとやすみ」と書かれていた。その気持ちとホカホカのコーヒーでホッとなり、公園で休んだ。

夕暮れの寒い時、わざわざ持ってきてくれたお母さん、ありがとう…とってもとっても嬉しかったです。

50日目:牛のおしりで「うしり」

早朝に起床、日の出と共に出発。昨日いただいたコーヒーのカップはベンチに置いていってとの事だったので、感謝を綴った置き手紙と共に置いていった。
朝の気温は-11度と、いつもに比べて少し低かった。しかし風はなく太陽はさんさんと輝いている。瞬く間に気温は0度近くまで上がった。

日の出間近。昨日とは一変して空は晴れていた。
日が照っている。途中で暑くなりフリースだけになる。
海辺でお昼を食べる。水平線が宇宙色。

お昼は海の見える牧場の真ん中でポツンと座り食べた。目の前には広大な牧場のその向こうに青く永遠に続く水平線。波の音がかすかに聴こえた。

途中、側道の雪が無くなってきたのでソリをやめて背負う事に。

そうして牧場沿いの道を長々と歩いていると、突然可愛らしいカフェが見えたので衝動的に入った。カフェ「うしり」の名前は、牛のおしりから来ているみたいだ。なんとも可愛い。

ツナマヨのトーストサンド。チーズがにょーんと伸びて美味しい。
地元で取れたオホーツクさつまいものミルクスープ。さつまいもタルトを飲んでるかのような甘味…!
お店の方にも、お客さんにも応援してくれた。ありがとうぅ〜!
夕食は町にある中華屋さん「悦」。
本格的な中華料理で、腹がはち切れそうになるくらい食べた。ご馳走さん…!!

この日はそんな感じで雄武町の公園にゴール。わりと街の中だったので、緊張しながらも薄暗いところでテントを張り、夜を明かす。

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