~2018/8

2018/7月北キブ州でのエボラ出血熱発生から、8月までの状況
注記:
本ページの記事は、引用をもとにして出来るだけ正確に反映してますが、時差の影響での日時、記事順番の不正確さや引用記事ページの内容も時間によって更新される場合等がありますのでご了承ください。
一応、2018/8/4以降、時間を見つけてこちらのノートを更新していく予定です。
エボラ出血熱感染症例、死亡者数など公式の数はWHOの以下のページで最新のデータが公表されています
http://www.who.int/ebola/situation-reports/drc-2018/en/
また詳細の数、データについては、コンゴ民主共和国保健省がほぼ毎日ツイートしています(フランス語)

2018/8/24

症例数:±0 増加なし(確認数、疑似患者数とも)
累計死亡者数:63(前日比+2)
ワクチン接種接種数:2613(前日比+434)、直近の数日間では400~500人/日のスピードでワクチン接種が行われている

2018/8/23

Helen Branswellさんがコンゴ保健省のツイート(フランス語)を要約、翻訳してツイートしてくれているので時間は遅れますが、わかりやすいです
これまでの累計死亡者数:61(前日比+2)
症例確認数: 76(前日比+1)
疑似患者数(疑い患者数):27(前日比±0)
また、ワクチン接種接種数:2179(前日比+479)


2018/8/22

コンゴ政府倫理委員会が、追加で4つの試験的治療法を認可。
それぞれの名前は、
ZMapp
Remdesivir
Favipiravir
Regn3450 - 3471 - 3479

メルク社のワクチン接種数は飛躍的に増えているようです。昨日のレポート数から約420増えている模様
また、mAb114と呼ばれているエボラ患者から作られた抗体は、既に10人の患者に投与されており、良好な結果を示している模様

隣国のウガンダでも、エボラ感染患者は確認されていませんが、エボラ処置ユニットがユニセフ他の協力で設置されたようです


2018/08/21

医療系ジャーナリスト、Helen Branswellさんのツイートが、一番最新の様子を簡潔に説明しているので掲載
8/20日コンゴ保健省発表の各数値(データは8/19日のもの)
確認症例:69(前日比+5)
死亡数:55(前日比+5)
ワクチン投与数:1273
死亡者数や確認症例数から、前回の北西コンゴでのエボラ出血熱発生規模を超えている
最初に建てたエボラ処置センターでの収容数が満床に近いので、2か所目の処置センターを建設する計画が進んでいる

8/19日のツイートですが、
追跡している人の中には、医療従事者が近づけない危険地帯に住んでいる人も41人ほどいる。そのうち15人が自力でBENI市まで出向きワクチン接種や追跡の手続きを行ったが残りは、危険地帯にとどまったままである。

とはいうものの、この41名は地元のヘルスワーカーたちによって毎日コンタクトされている模様。頑張って欲しい

2018/8/17

ワクチン接種が始まってから1週間経過した時点での米国在住医療系ジャーナリスト、Helen Branswellさんのツイート。メルク社のワクチン接種を受けたのは、316名ほどのよう。
死亡者数、確認数は日ごとに増加しており、人口密集、紛争地域での感染症の抑え込みの難しさが表れている


2018/8/15

中華系のウェブサイトに、コンゴの隣のウガンダでエボラ患者発生という記事が出ましたが、WHO Ugandaでは、確認されていないというツイートを出しています。未確認の情報を拡散するようなサイトには気をつけたいですね。ただし、人口密集地域なので注意喚起、監視は継続されています

ウガンダ保健省も、エボラ検査の反応は陰性だったとツイート出しました


2018/8/14

コンゴ保健省は、アメリカ国立衛生研究所が開発したmAb114という実験的薬の使用を決定した模様です。詳細はわからす。サルでの実験では100%効果があったという事らしい。これの他にも、数種類の実験レベルの薬が現地へ持ち込まれ、使用の許可を待っているところらしい
感染者も北キブ州だけでなく隣接するイトゥリ州にも発生している為の措置か

2018/8/13

医療従事者のエボラ感染が確認されている模様。感染が広がっているという事ではなさそうですが、現場で働いている人は、やはり高いリスクがあるのですね。医療従事者はワクチン接種など優先的に受けてはいるようですが、すべてカバーできているわけではなさそうです

WHOピーター・サラマ事務局次長も、13日に感染状況は改善する前に悪くなるだろうとツイート


2018/8/8

BENI市でワクチン接種が始まりました


2018/8/7

WHOピーター・サラマ事務局次長(健康危機担当)のツイート
コンゴ東部で発生のエボラ出血熱DNA検査結果:
・ ウィルスの種類は、ザイールエボラウィルスと確認
・ 北西部で発生したエボラとは、関係性なし
メルク社のワクチン接種は、明日からでも開始可能


2018/8/6

メルク社エボラワクチン投与開始は水曜日の予定。首都キンシャサに3000回分以上の在庫。
(以下私見ですが、前日火曜日にDNAの検査結果がわかる予定なので、前回北西部でのタイプと同じザイールエボラウイルスであったらという前提だと思います。過去コンゴで発生したエボラはすべてザイールエボラウイルスのようです by Wikipedia)
ワクチン接種は、前回と同じく医療従事者やエボラ感染者に接触した人からの接種となる予定


2018/8/5

ロイター:コンゴ保健省は、東部地域でのエボラ出血による死者は33人になったとみられると2018/8/4(土)発表。
コンゴ保健省によれば、13例の出血性熱を確認、そのうち3人が死亡、疑い症例が北キブ州と近隣のイツリ州に発生している。
3例がBENI市にて確認された。BENI市は、人口数十万の地域の商業の中心地で、今回の発生源とされるマバラコ(Mabalako)から30Km、ウガンダとの国境から70Kmに位置する。
現在までにエボラ発症患者と接触したと思われる879人が特定されている模様であるが、この地域の人口密集度と10以上の民兵組織の存在を考えれば、接触者の特定は困難になると考えられる。
北西部のエボラ発生時に有効であったメルク社製ワクチンは、0度以下で保存が必須な為、週末にはBENI市内にワクチン効率的に運ぶの為の"cold chain"が設置される予定。

WHO事務局長テドロス・アダノム氏による現地の様子のツイート:
WHOや他の組織の協力によって、輸送の為の車両や航空機が手配され、治療センターも建設され始めている模様。感染者に接触した人も追跡され始め、エボラ感染者も治療されるようになっている


2018/8/4

WHOのニュース(一部):これによれば、7/28日には北キブ州保健所が急性の出血熱の疑いを保健省に報告。8/1日には、 首都キンシャサにあるINRBが6個中4つのサンプルがエボラに陽性反応が出たと報告。これがWHO、コンゴ保健省に伝わり、エボラ出血熱発生の公表に至った
さらに調査の結果、北キブ州にて7月下旬に女性の死亡がエボラのようであると推測されたが、それよりも以前2018年5月の散発的な死亡例も今回のエボラの発生と関係があるか調査中である。
コンゴ保健省とWHOは、2018年8月3日までに、43症例(13確認、30疑い例、含33死亡例)を確認、さらに33人の疑い症例が検査結果の確認町であることを発表。


2018/8/3

ロイター誌(日本語版)他日本のニュースページがエボラ出血熱の発生を報道

ロイター誌:コンゴ保健省の関係者の話として、前回の北西部で使用したメルク社のエボラワクチンを来週にも接種開始可能と報道
WHOによれば、3000摂取分のワクチンが首都キンシャサに保管されており、必要であれば追加で30万摂取分のワクチンが調達可能
関係者による新情報によれば、BENI市郊外の65歳の女性の死亡と危険な埋葬方法が発生源の可能性があるとの事。この女性は、7月下旬に入院、容態が改善し、退院後に死亡。
「この女性の退院の際にエボラに似た症状であった為、警告を発した。この女性の近親者7日も死亡。
現在までの死亡者の中には、医療従事者も含まれている。また新たな症状が疑われるケースが、密集しているBENI市内と近隣のIturi州で発生している。」とWHOピーター・サラマ事務局次長が報道関係者に発表。
またWHOはコンゴ民主共和国に隣接するウガンダとルワンダ政府とも連携済み。ウガンダは空路と陸路での国境でのエボラ検査を開始。
WHOピーター・サラマ事務局次長によれば、「今回のエボラ発生は、前回西部でのエボラ発生と関係しているか調査中であるが、関係していないという事はまだ排除できていない。両者が関係しているという具体的な証拠がまだない。」との事
DNA検査結果は、来週火曜日に判明する予定

STAT(米国の健康に関するニュースサイト)の記事:
北キブ州でのエボラウィルスの検査結果では、2014-2015西アフリカ、先月終息宣言したコンゴ北西部のエボラ出血熱と同じ「ザイールエボラウイルス」とみられると関係者が発表したものの、発生した地域から他の種類のエボラウィルスの可能性も考えられる。その場合は、ワクチン接種という対応策は効果がない。この州には紛争による約100万人の難民も発生して、潜在的な危険性も排除できない為、別のワクチン接種法が検討されるだろう
またコンゴ北西部でのワクチン接種はリングワクチン接種法と呼ばれるもので、感染者に接触した接触者(の接触者等)などあらゆる可能性のある接触者個人を徹底的に追跡、特定してワクチン接種を行った。
しかしながら、この方法はアクセスが良好な地域で効果がある為、北キブ州のような地域では非常に疑問である。
その為、今回はout-in strategyと呼ばれる可能性のある感染地域を特定し、その地域の外側から内側へ向かってワクチン接種をするという方法を検討しているとの事。(WHOサラマ事務局次長談)
それでも、大部分はワクチン接種チームがどれだけ簡単に移動できるかにかかかっており、国連平和維持部隊が交渉を担当
WHOは国連とどのような走行車両、武装した護衛が必要かなどのセキュリティのレベルについて討議中で、これらはさらに策賃接種の進捗を遅くする要因になる
北西部でBikoroでのワクチン接種には、対象人口の98%、約3500人がワクチンの接種に応じた為、今回もワクチンが届けば大部分が摂取に応じると考えられる。

コンゴには、メルク社のワクチン以外にも可能性のある5種類のエボラ治療薬が前回のエボラ発生時にすでに運び込まれている


2018/8/2

WHOが、コンゴ民主共和国政府が北キブ州での予備検査にてエボラ出血熱の反応が出たと発表、とツイート

また同国保健省が首都キンシャサでの検査で6人中4人の検査結果がエボラに陽性とでたとWHOへ報告

WHOによる現地の地図

WHOのピーター・サラマ事務局次長(健康危機担当)が、現地は以前の北西地域とは大きく異なり、現在も続く紛争地域で、感染地域に安全にアクセスことが大きな障壁であるとツイート

WHOの公式ページ

WHOアフリカ支部が以下をツイート
WHOの他、国連平和維持部隊、ユニセフ、世界銀行、国連人道問題調整事務所のメンバー及び北キブ州知事が、8/2日(木)にBENI市到着
現地に派遣されたWHOのスタッフは現在までに計20名

この地域でのエボラ発生に対応する優先事項は以下の通り
・ Understanding the outbreak
・ Contract tracing
・ Ensuring infection prevention and control particularly around health facilities
・ Outreach to communities
・ Risk communication
・ Caring of patient



2018/8/1

ロイター誌が、コンゴ民主共和国、保健省の関係者が同国東部で、4人がエボラ出血熱に陽性となったと発表
上記以外に隣国のウガンダとの国境に近い北キブ州BENI市郊外のManginaにて20人がすでに出血性熱にて死亡しており、同国保健省の専門家12人が翌日現地入りす予定とWHOのスタッフが発表


2018/7/24

WHOがコンゴ民主共和国政府北西部におけるエボラ出血熱の終息を宣言


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?