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最後ノ恋

柚菜:〇〇、サヨナラ🔪🩸






私は柴田柚菜。私には〇〇っていう彼氏がいる。彼とは同じ大学の同じ学部で仲良くなって付き合った。そしてあと少しで付き合って2年になる。

でも最近様子がおかしいの。遊びに誘って断られたり、家にも来てくれないし彼の家にも入れさせて貰えない。

愛想尽かされたのかな?

柚菜:かっき〜💞おはよ〜

遥香:ゆなたん〜💞おはよ〜

彼女は賀喜遥香。私の親友。

遥香:ゆなたん、最近元気ないけどどうかしたの?

柚菜:え?そんな風に見える?

遥香:うん。何?〇〇君のこと?

柚菜:うん。最近遊んでもくれないし連絡しても返信が遅いんだよね。前はすぐ返ってきたのに。愛想尽かされたのかな…

遥香:うーん。ちゃんと1回話してみたら?今日同じ授業あったんじゃないの?

柚菜:うん。ありがと

遥香:いえいえ〜

探したが、〇〇は大学に来ていなかった。どうしたんだろ?

柚菜📱:最近大学で見ないけどどうしたの?

〇〇📱:最近体調が良くなくて

柚菜📱:大丈夫?無理しないでね。なんかあったらすぐ言ってね。

〇〇📱:ありがと


〇〇:これで良かったのか、△△?

△△:うん。ありがと。柚菜ちゃんには申し訳ないけど私の方が〇〇のことずっと前から愛してるし。

〇〇:でも、親友の彼氏奪うなんて許されるのか?

△△:まぁそこは上手いことやるよ。逆にそっちは大丈夫なの?もう少しで付き合って2年なんじゃないの?

〇〇:あぁ、忘れてたわ。まぁいいよ。俺はあいつに愛想尽きたし。今は△△が1番だから。

△△ありがと。


今日は付き合って2年の記念日。あえて、ノープランで遊ぼうと決めていた。

天気は曇り。晴れて欲しかったな〜。

駅前に9時に待ち合わせの約束。時間になっても来ない。どうしたのかな?滅多に遅刻なんてないのに。とりあえず電話してみるか。

柚菜📱:ねぇ、今日付き合って2年の記念日だからデートの約束だったけど覚えてる?

〇〇📱:ごめん、まだ体調良くなくて。また今度にしてくれない?

柚菜📱:わかった。お見舞い行こうか?

〇〇📱:大丈夫。1人で何とかなるから。

柚菜📱:そう。お大事にね

大丈夫かな?よし!家に突撃しちゃおう。記念日だから一緒に居たいしね


△△:記念日なのに良いの?

〇〇:いいのいいの。あんなやつもういいから。

△△:悪いヤツ〜w

〇〇:お前も大概だけどなwてか、それよりももう我慢できね。

△△:いいよ。おいで

そして、2人は身体を重ね愛し合った。


ピンポーン

柚菜:あれ?押しても反応無い。寝てるのかな?

柚菜:ん?鍵が閉まってない。

柚菜は家の中に入った。するとそこには。無造作に脱ぎ捨てられた靴が2ペア。そのうち片方は女性用の靴だった。

柚菜:この靴どこかで?

不思議に思いながら柚菜は〇〇の寝室に向かった。

ドアの前に立つと部屋の中から男女の喘ぎ声が。

そっと覗くとそこには〇〇が遥香と身体を重ねていた。

柚菜はそこで理解した。〇〇の体調不良など全て嘘だった。自分に嘘を吐き浮気をしていたのだと。そして、遥香に自分の彼を取られたという事実を

そして次第に2人に対し怒りが込み上げてきた。自分が騙されていたという悲しみに気付かないまま。

そして、聞こえてくるの楽しそう愛を確かめ合う〇〇と遥香の声…

柚菜はそっと家を出た。空を見上げるともう少しで雨が降りそうなどんよりとした曇模様だった。

次第に柚菜の目には涙が。それと同時に雨が降り出した。

柚菜:この雨が、私の悲しみも一緒に流してくれればいいのに…

柚菜は浴槽に浸かりながら、今までの〇〇との思い出に浸っていた。

初めて会った日、初めて一緒に授業を受けた日、初めて一緒に昼食を食べた日、講義終わりに一緒に映画を見た日、告白した日、一緒に旅行に行った日

数え切れないほどの思い出が蘇ってくる。

しかし、その全ての思い出は今となってはゴミクズ同然。

何故、あんなやつ好きになってしまったのか。柚菜は自問自答を繰り返した。

出てくる答えはただ1つ。好きになったから。

柚菜は〇〇の事を怨もうと思っても自分から好きになってしまったので怨めずにいた。

柚菜:あの頃の楽しかった時に戻れたらな…浮気をしていたとしても私の事を好きでいてくれてたあの時に…偽りの幸せを感じる事が出来たあの頃が…一番良かった…

柚菜:ああ、何も気付かない程馬鹿だったらな…目の前の現実を受け入れられない位に…

今日のお湯はいつもよりぬるく感じた。いつもと同じ温度の筈なのに…


後日柚菜は遥香を呼び出した。

柚菜:見ちゃったんだ。かっきーが〇〇の家でHしてるところ。

遥香:…

柚菜:🔪🩸

遥香:ウッ

柚菜:かっきー、好きだったよ。

柚菜は遥香の死体を〇〇の家のベッドに運んだ。〇〇の家の合鍵を事前に入手していた為家の中に入る事は容易だった。

そして、〇〇のベッドに横たわる腹部が血塗れの遥香の写真を撮り〇〇に送った。他に文は付けずに。

そして柚菜もその横に横たわり、遥香に抱き着いた。

柚菜:〇〇、サヨナラ🔪🩸

柚菜は遥香を殺めたナイフで自身の頸動脈を切った。そして血飛沫により〇〇の部屋のカーテンやカーペットなどはドス黒く染まった。

〇〇は柚菜から送られてきた写真を見て急いで帰宅した。寝室に入ると、自分のベッドの上に血塗れになり死んでいる彼女と浮気相手が仲良く寝ている姿が。

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