時空を超えた戦い 第二話「失踪」
時は過ぎ、世間ははGWを過ぎた頃
坂道高校では学校を無断で休む生徒が目立ってきていた。
勿論、職員会議でも議題になる
氷河:最近学校を欠席する生徒が増えてきていますね。
月光:はい、3年生では受験もあるので体調管理をしっかりするようにというのは伝えていますが…
ユータ:1年生もこの時期で学校を無断で休むとなると、何か問題があったのかと心配でたまりません。
ヤマ:2年生も修学旅行があったりするので、健康には気を遣うようにと言ってきてはいるのですが…
心昭:今日休んだ生徒は各クラス3名程。学校全体で考えると72名くらいです。
ハイドロ:校長はどうお考えで。
陰陽:流石にこれだけ休まれると学校側としても見過ごせませんね。休んだ生徒の担任は1度家に連絡をしてみて下さい。学校に来たくない事情があるようなら1度生徒と話をしてみて下さい。
氷河:ではこれで職員会議を終わりとします。
そして、休んだ生徒の担任は家庭に電話をかけ始めた。
陰陽は校長室に戻っていた。
陰陽:何故こんなに生徒が休む。まさか、何者かが動いているのか?いや、考え過ぎか。
次の日、朝一で2年生の生徒と3年生の生徒が職員室に駆け込んできた。
月光:おぉ、こんな時間にどうした。
生徒1:昨日宇宙人に△△君がさらわれた。
生徒2:こっちは□□ちゃんがさらわれた。
月光とヤマはそれぞれ目を合わせた。
ヤマ:それはどういうことだ!警察には言ったのか。
生徒1:宇宙人なんてそんなの居ないって聞く耳を持ってくれなかった。
月光:分かった、ありがとう。とりあえず教室に戻りなさい。また話を聞きに行くかもしれない。
生徒が教室に戻ると
月光:宇宙人か…
ヤマ:とりあえず下校時間になったらパトロールするようにしますか?
月光:そうですね。校長にとりあえず言ってみましょう。
陰陽にその話をすると
陰陽:そうだな、生徒の安全が第一だ。放課後、しばらくの間は空いている教員でパトロールをすることにしよう。
そして、放課後。
教員達は万が一に備え2人1組でパトロールをしていた。
ペアは陰陽×ハイドロ、月光×ヤマ、氷河×心昭となった。
ユータは生徒の補習があるため学校に残っていた
月光とヤマが歩いていると、
キャーーー
月光:何だ!
ヤマ:行ってみましょう!
悲鳴のあった方に向かうと、レイビーク星人が生徒を連れ去っていた。
月光:やめろ!
レイビーク星人は生徒に特殊な光線を当てて体のサイズを小さくし捕獲した。
月光:ここは私が何とかするから、ヤマ先生は生徒の避難を。
ヤマ:わかりました。気を付けて下さい。
月光は生徒を回収しようとするが返り討ちにあってしまい、光線を浴び体を小さくされてしまった。
ヤマ:月光先生!
そしてなんと街の方にはガルベロスが出現した。
ヤマ:こんな時に!
するとヤマの携帯に着信が。
ヤマ:もしもし
月光:月光だ。こっちは俺が何とかする。ヤマ先生はあの怪獣を。
ヤマ:わかりました。
そしてヤマは街の方へ走って行った。
体を小さくされた人はレイビーク星人が持っている箱の中で閉じ込められていた。
中は高い壁に覆われ、迷路のようになっていた。
その中には今まで休んでいた生徒がいた。
月光:みんな、大丈夫か?
生徒:はい、怪我は無いです。ただ、何処にも出れそうな所が無いんです。
月光:わかった。俺が探してくる。皆はここでじっとしていてくれ。
そして、月光は生徒達から見えない所に行くとコスモプラックを取り出し、コスモプラックを空にかざし、ウルトラマンコスモスに変身した。
コスモスは巨大化し普通の人間サイズとなった。
そして、レイビーク星人との戦闘が始まった
その頃ヤマはガルベロスの方へ向かっていた。
そしてある程度近付いた時、周りに人がいないことを確認しエボルトラスターを取り出し、エボルトラスターを鞘から引き抜きウルトラマンネクサスに変身した。
コスモスが現れると、レイビーク星人が何体も集まり集団でかかってきた。
レイビーク星人は集団で襲いかかってきたが、コスモスはそれらの攻撃をかわし、パンチやキックを炸裂させた。
そして、レイビーク星人はコスモスに縮小光線を放とうとしたがその銃をコスモスはルナストラックを放ち破壊した。
銃を破壊されたレイビーク星人は逃げ出した。
コスモスはそれを追おうとしたが、生徒達の救助を優先した。
コスモスはコスモ・カウサーを使い生徒達を元のサイズに戻した。
生徒:あれ?月光先生は?
コスモス:月光先生は先に救出した。さぁ早く逃げなさい。
コスモスはそう言ってレイビーク星人を追った。
一方ネクサスはガルベロスと互角の戦いをしていた。
ガルベロスは口から超高熱火炎弾を放った。
ネクサスはそれを側転でかわした。
しかし、外れた弾は街を燃やし始めた。
そこに、ハイドロが駆け付けネクサスに向かって叫んだ。
ハイドロ:これ以上街の被害を増やすのは危険だ。メタフィールドを展開しろ!
ネクサスはその言葉を聞くと頷いた。
そしてネクサスはアンファンスからジュネッスに姿を変えた。
ネクサスはフェーズシフトウェーブを放ちメタフィールドを展開した。
メタフィールドの中ではネクサスが有利となり、パンチやキックで攻撃を続けた。
ガルベロスはもう一度火炎弾を放った。
ネクサスはそれをパーティクルフェザーで相殺した。
そしてネクサスはオーバーレイ・シュトロームを放った。
オーバーレイ・シュトロームはガルベロスに命中しガルベロスは爆発した。
その頃、コスモスは逃げるレイビーク星人に追いた。
攻撃を仕掛けようとするとレイビーク星人は自分達の宇宙船に乗り込み逃げ出した。
コスモスはコスモリダクションで巨大化し、ムーンライトスマッシュで宇宙船を撃ち落とした。
生き残ったのはレイビーク星人一体だけ。そして巨大化し襲いかかってきた。
コスモスは、コロナモードへ姿を変え応戦した。
コスモスの方が圧勝で、レイビーク星人はコスモスに一撃も攻撃が出来なかった。
コスモスはネイバスター光線を放ちレイビーク星人を撃破した。
ネクサスもメタフィールドから戻ってきてコスモスと合流した。
コスモスはもう一度ルナモードになり、コスモシャワーで燃え盛る街を鎮火した。
そして2人のウルトラマンは空へ飛び立った。
その戦いを遠くから見ていたトレギアは
トレギア:あれは私も知らない奴だな。タルタロスの差し金では無さそうだが。まぁネクサスもコスモスも脅威な事に変わりは無いな。
その翌日の職員会議では
氷河:今日は欠席の生徒が3学年合計で0です。
ユータ:いや〜生徒全員戻ってきて良かったですね。
心昭:そうだな。この前の怪獣2体といい、今回の宇宙人といい、少しこの学校も警備体制を見直した方が良いかもしれないですね。
ハイドロ:私もそう思っていました。
陰陽:そうですね。1度見直してみる余地はありそうですね。
職員会議の後
月光:ヤマ先生、もう少し街を壊さない戦いをして下さい。昨日だって自分が鎮火していなければ大変なことになっていましたよ?
ヤマ:はい…以後気をつけます…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?