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ヒカリとカゲ

前回、トレギアの手によりブルは死亡しロッソは何千光年も離れた惑星へ飛ばされた。

そしてトレギアはその2人の妹であるさくらに置き土産を置いて去っていった。

トレギア:やぁ。まだこんな物語を読んでいたのか?飽きない人達だな。なんでここにいるかって?それは、私はまだあの残っている妹を始末してないからね。まぁ気になるならゆっくり読んでいくといい。


さくら:半年前私のお姉ちゃんは殺されて、お兄ちゃんはどこかへ飛ばされた。私はあの巨人を絶対に許さない。

さくらはトレギアから渡されたルーブジャイロを握り締めながらそう呟いた。

前回ルーゴサイトが現れて以降街に怪獣は全く出現しなくなった。

何故出現しなくなったかは誰も分からないが、とりあえず街には平和が訪れていた。

さくらは遥香の仏壇に手を合わせ、〇〇を探す為の手がかりを探す毎日を送っていた。

しかしウルトラマンや怪獣に関する手がかりは何も見つかっていない。

さくら:一体どうすれば…

すると、遠くで大きな音がした。

見に行ってみるとキングゲスラが現れ暴れていた。

さくら:なんで…

それを見て市民は避難を始めた。

さくら:お兄ちゃんが居ない今、やれるのは私しかいない!

そう言いながらルーブジャイロを取り出し、両端のグリップを握り引いた。

するとさくらの体は光に包まれ、ウルトラウーマングリージョとなった。

さくら:やめなさい。

グリージョは街を破壊するキングゲスラを押さえ込んだ。

その拘束をキングゲスラはグリージョを突き飛ばし逃れた。

その後もキングゲスラはグリージョに襲いかかった。

グリージョは慣れていない為か、その攻撃を避けることをせず受けてしまった。

さくら:怪獣を倒すのも何か心が痛むから大人しくしてどこかに連れていけたりしないかな…

そう思いながら、グリージョは回復光線を放った。

するとそれが効いたのかキングゲスラは大人しくなり、グリージョに懐いた。

さくら:よかった…

そのやり取りを少し離れて見ている人物が…

陰陽:ほぉ…ついに覚醒したか。なら、そろそろ終わらせるか。

そして陰陽はトレギアアイを取り出し、ウルトラマントレギアに変身した。

トレギア:久しぶりだね、妹さん。

さくら:お前は!

グリージョはトレギア目掛けて殴りかかってきた

その攻撃をトレギアはターンをしながら避けてキングゲスラの横にいった。

トレギア:君は街を破壊した怪獣をそのまま放置するのか?

そう言い、トレギアはキングゲスラを殴り飛ばした。

さくら:やめて!

トレギア:ならなんで街を破壊した怪獣をそのままにしている。

さくら:その子は多分街を破壊することが目的では無いと思ったから。

トレギア:それは君が決めることでは無い。

そしてトレギアは横たわっているキングゲスラのヒレを掴み立ち上がらせ、腹を蹴り飛ばした。

さくら:何をするの!

トレギア:君達のいう正義というのをやっているだけだが?

そう言いながらもトレギアはキングゲスラを殴り続け、最後に回し蹴りで顔を蹴りキングゲスラは起き上がれなくなってしまった。

さくら:大丈夫!?

グリージョがキングゲスラに近寄ろうとしたところをトレギアはトレラケイルボスを放って妨害した。

そしてトレギアはトレラテムノーを放ちキングゲスラを木端微塵に切り裂いた。

さくら:お前!!

トレギア: 私が怪獣を殺さなければ、もっと被害が出たぞ?

さくら:…

トレギア:そうだ。君に1ついいプレゼントをやろう。

そう言うとトレギアはトレラ・スラーで異次元へのゲートを出現させそこから以前トレギアの支配下に堕ちたウルトラマンロッソを呼び出した。

さくら:お兄ちゃん?

トレギア:やれ。

トレギアがそう指示をするとロッソはグリージョに襲いかかった。

さくら:お兄ちゃん!やめて!私だよ!さくらだよ!!

さくらがいくらそう叫んでもロッソの中にいる〇〇には届かなかった。

グリージョがキングゲスラに放った光線を放とうと構えた。

トレギア:そうはさせないよ。トレラアルティガ!

それをトレギアはトレラアルティガを放ちグリージョを攻撃し阻止した。

さくら:お前!!

それによりさくらの怒りはどんどん高まっていった。

その後もロッソはグリージョへの攻撃を止めなかった。

さくら:ねぇ、私達家族の絆はそんなものなの!?

トレギア:1つ言ってあげよう。君たちのいう絆は、簡単に壊れる。

さくら:そんな事ない!

トレギア:あるだろ。実際今君は兄に攻撃されているのだから。フッ、実に面白い光景だ。

トレギアはビルの上に座りながらその光景を見ていた。

さくら:お兄ちゃん…なんで声が届かないの…

トレギア:言っただろ、絆なんて簡単に壊れると。だから私はその絆を反対する!

そしてトレギアはグリージョ目掛けて、イスキュロス・ダイナミスを放ちグリージョの中の怒りの本能を活性化させて暴れさせた。

トレギア:やはり相当怒りの力が眠っていたか。これは面白くなりそうだ。

そしてトレギアはトレラ・スラーで異次元へのゲートを作りロッソとグリージョを放り込んだ。

そしてまた、何千光年も離れた惑星へロッソとグリージョを連れていった。

その惑星に着くとロッソとグリージョは戦いを始めた。

しばらくするとロッソとグリージョのエネルギーが切れ変身が解けた。

人間に戻った後もイスキュロス・ダイナミスの影響は残っており、2人は人間の姿で戦いを始めた。


その様子をトレギアはとある時空の高校の校長室で陰陽の姿となり見ていた。

陰陽:とても滑稽だな。

??:校長、ハイドロです。少しお話があるのですが。

陰陽:わかった。どうぞ。


そして〇〇とさくらは遂にイスキュロス・ダイナミスの効果が切れ、普通の状態に戻った。

〇〇:…ここは一体?ってさくら!?

さくら:お兄ちゃん!ここは一体どこ?

〇〇:分からない…

さくら:でもお兄ちゃんに会えてよかった。

〇〇:俺もだよ。

陰陽:効果が切れてしまっていたか…

〇〇:お前が黒幕か。

陰陽:もしそうだと言ったら?

さくら:私達で倒す。

陰陽:勝てるはずもないのに…

そう言いながら陰陽はトレギアアイを取り出しウルトラマントレギアの姿となった。

さくら:お兄ちゃん、行こう!

〇〇:さくらも変身できるのか。

さくら:うん!

〇〇:わかった。いこう!

そして〇〇とさくらはウルトラマンロッソとウルトラウーマングリージョに変身した。

しかし、今までの疲労やダメージが残っていたのかカラータイマーが最初から鳴っていた。

トレギア:そんな状態で挑むなんて…愚かな。

ロッソとグリージョは息を合わせてパンチやキックを放ったがトレギアはその攻撃を華麗に避けた。

〇〇:フレイムスフィアシュート!

さくら:グリージョショット!

2人は同時に必殺光線を放った

トレギア:イスキュロス・イーバ

それをトレギアはイスキュロス・イーバでバリアを張り光線を跳ね返した。

〇〇、さくら:うわぁ!

そして反射した光線は2人に命中した。

トレギア:トレラアルティガイザー

そしてトレギアはトレラアルティガイザーを放った。

ロッソとグリージョはバリアを張ろうとしたが間に合わず光線を受けてしまった

そして2人は絶命した。

トレギアはその2人の遺体を拾い上げると2人が元いた時空へ向かい2人の実家の前に置き、去っていった。

そしてその2人の遺体を見つけた母親は絶叫した。


トレギア:何故私がこんなことをするかって?それは、

「私はただ光も闇も、正義も悪も、等しく同じ価値であることを証明したいだけさ……」

待っていろ、タロウ。

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