時空を超えた戦い 第13話 「カレの善意は何処へ行った」
陰陽が去っていった後怪我をした4人はハイドロ達とAIMS隊員手により陰陽の会社へと運ばれた。
絢音:皆さん、大丈夫ですか！？
理々杏:私は何とか…
怜奈:私も大丈夫。ただ、ゲマ君と美佑ちゃんが大分ダメージを受けてるわ。
氷河:ゲマさん達は先程医務室で見てもらった所、数日安静にしていれば通常の勤務は出来るそうです。ただ、戦闘への参加は厳しいかと…
日奈:ハイドロ君達は大丈夫なの？
ハイドロ:えぇ僕と氷河君と理佐さんは特に大丈夫です。
理佐:これで、戦える人が一気に減りましたね…
氷河:それと同時に問題も発生してる。陰陽さんがアークドライバーを使ってたってことだ。
瑠奈:でもなんで社長が…
ハイドロ:それは本人に聞くしかありませんね。
その後絢音は理々杏に呼び出されていた。
理々杏:絢音さん、これを。
絢音:これは？
理々杏:絢音さんの装備です。言ってたじゃないですか、自分も戦いたいって。
絢音:ありがとう。
理々杏:ただ、これは他のドライバーに比べて出力も低いですし完成してからまだ時間が経ってないので不具合が多いかもしれません。使う時はあまり無理をしないで下さい。
絢音:わかったわ。気を付ける。
一方、レイとポセイドンにやられた心昭と月光は順調に回復していた。
天:調子はどう？
心昭:まだ体は痛むけど前に比べたらよっぽど良くなった。
天:まだお店は無理そうだね…
心昭:あぁ、もう少しだけ休みたい。
氷河:入るぞ〜
理佐:お邪魔しま〜す
天:理佐さん！
心昭:氷河、どうしたんだ？
氷河:様子を見に来たのと伝える事があってな。
心昭:伝えること？
氷河:あの、謎の白と黒の仮面ライダーは陰陽さんだった。
心昭:え？
氷河は心昭と天にプロジェクトアークの説明をした。
天:そんなことが…
心昭:でも、なんでそのアークってのが陰陽さんの手に？
氷河:それは本人に聞くしかないだろ。
その頃陰陽は1人で街を歩いていた。
瑠奈:社長！
陰陽は呼び掛けを無視して歩き出した。
日奈:ちょっと待ちなさい！
日奈は陰陽の手を掴み止めさせた。
陰陽:なんですか…
日奈:単刀直入に聞く。なんであなたがアークドライバーを持っているの？
陰陽:別にあなた達に教える義理はない…
日奈:一体この数日であなたに何があったの？
瑠奈:今の社長、正直言って変です。
陰陽:好きなように言えばいいさ…
日奈:どうしても教えてくれないのね。なら…
そう言ってショットライザーを取り出し装着した。
瑠奈:日奈さん！？
陰陽:俺はアークという力を使ってしまった…もう、後には戻れないんだよ！
瑠奈:社長…
陰陽:それにこの力があれば俺1人で財団Xを潰せるんだ！だから…邪魔しないでくれ…
日奈:確かにあなたはアークの力を使った。でも、まだ戻れるんじゃない？あなたの仲間はあなたの帰りを待ってる。
陰陽:俺の家族を殺した奴らに復讐出来る力を手に入れたというのに何もするなと！？そんなこと出来る訳ないだろ！
陰陽は日奈の胸ぐらをつかみながら叫んだ。
日奈:今のあなたを見たら其雄さんはなんと言うか…
陰陽:親父の名前を出すな…
瑠奈:正直、今の社長にはついて行く気がしません。だから、前の優しかった社長に戻ってください！
陰陽:もう無理だ…もう後には戻れない…だから俺の事はほっといてくれ…
そこに理々杏がやってきた。
理々杏:日奈さん！これを！
理々杏はそう叫んで日奈にジャパニーズウルフゼツメライズキーを投げ渡した。
理々杏:陰陽社長を頼みました！必ず止めてください！
日奈:分かった。社員と他の仲間達の意思、確かに受け取ったわ！
『Japanese Wolf !』
『Authorize』
『Kamen(Warning!)Rider...Kamen(Warning!)Rider... 』
日奈:変身！
『Shotrize』
『Orthoros VULCAN
Awakening the instinct of two beasts long lost.』
日奈は仮面ライダーオルトロスバルカンに変身した。
陰陽:ほっといてくれって言ってるのに…
『Everybody Junp!』
『Authorize』
『Progrize』
『Let’s Rise! Le! Le! Let’s Rise!』
陰陽:変身…
『Metal rize!』
『Secret Material! Hiden Metal!
Metal Cluster Hopper! It‘ｓ high quality.』
『ZETSUMETSU! Evolution!』
『Brake horn!』
瑠奈:変身！
『Perfectrize』
『When the five horns cross, the golden soldier THOUSER is born. 』
陰陽は仮面ライダーゼロワンメタルクラスタホッパーに変身し、瑠奈は仮面ライダーサウザーに変身した。
バルカンはショットライザーを使い攻撃を仕掛けてきた。
その攻撃をゼロワンはボディを構成する「クラスターセル」をバッタ型の大群として放ち攻撃を全て防いだ。
そこにサウザーがサウザンドジャッカーで斬りかかってきたが、ゼロワンはアタッシュカリバーを取り出し受け止めた。
更にゼロワンはプログライズホッパーブレードを取り出しサウザーを切りつけた。
そしてアタッシュカリバーとプログライズホッパーブレードを合体させた。
『Dockingrize!』
『Ultimaterize!』
『Ultimatestlash!』
サウザーはアルティメットストラッシュを受けて変身解除されてしまった。
日奈:ほんとに変わってしまったのね…
陰陽:俺の邪魔をしなければこんな風にはならなかったのに…
日奈:今ここであなたを止めればいい話。
『Japanese Wolf !』
『Orthoros Brast！』
『Fever!』
『Metalrising impact!』
ゼロワンとバルカンは同時にライダーキックを放った。
相討ちのように見えたがゼロワンが押し切りバルカンにキックを命中させ、ショットライザーを破壊した。
そしてバルカンは変身解除されてしまった。
日奈:そんな…ショットライザーが…
陰陽:俺に構わなければこんな事にはならなかったのに…
陰陽は変身解除しながらそう言い放ちどこかへ歩いていった。
？？:準備は進んでいるか？
？？:はい！
？？:No problemです。
？？:そうか。あと少しでこの世界は私の手に…ｸｸｸ
