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全開バリバリ

瑠奈が乃木坂メンバーになって数年。彼女は立派に乃木坂メンバーとして活躍していた。

持ち前の歌唱力でライブでは卒業生のソロ曲を歌ったり、アンダー楽曲のセンターを務め、遂に選抜入りを果たした。また、バラエティ番組も度々出演ししっかりと爪痕を残していた。更にはミーグリは即全完売など、メンバーでもトップレベルの活躍をしていた。

一方で俺は高校卒業後大学に進学し、広告代理店で働いている。とてもブラックという訳では無いが残業続きの毎日である。


\ピンポーン/

時刻は朝7時

〇〇:こんな朝から誰だよ

眠たい目をこすりながら玄関を開けるとそこには、「林瑠奈」が立っていた。

瑠奈:久しぶり!まけるな!しょげるな!林瑠奈!今日も一日頑張るなぁ💪兵庫県生まれ神奈川県出身、xx歳の林瑠奈です。

〇〇:なんで…瑠奈が

瑠奈:最近忙しかったから事務所がまとまった休みをくれたの。それでせっかくだから〇〇に会いに来ようかなって。

〇〇:そうか。でも、なんで俺の家知ってんの?

瑠奈:〇〇のお母さんに聞いた。ちなみに住所だけじゃなくて、電話番号・マイナンバー・銀行口座の番号・口座の暗証番号・仕事先も教えて貰ったし、この家の合鍵もくれたよ?

勝手に人の住所教えあがって。しかも、マイナンバーに仕事先、家の合鍵?俺にはプライバシーのかけらもないのか。

瑠奈:とりあえず暑いから家入れてよ

〇〇:確かにな、入れよ。そんなに綺麗じゃないけど

瑠奈:ほんとだ!聞いてた通りめちゃくちゃ汚いという訳でもないけど、めちゃくちゃ綺麗という訳でもない。

〇〇:お前、人の家入って早々なんだよ。ぶっ飛ばすぞ。

瑠奈:あ!今をときめく乃木坂46のメンバーに手を出してもいいのかな?w

こいつ自分の立場利用してきやがった

〇〇:ハイハイ、すみませんでした。で、なんで俺の家来たの?

瑠奈:久々に会いたくなって。だって、ライブも来てくれないしミーグリも来てくれないじゃん。

〇〇:なんか俺なんかが行っていいのかって思っちゃって。

瑠奈:全然来ていいのに。会えなくて寂しかったんだからね。

〇〇:ごめんね。

瑠奈:まぁ今日会えたからいいけど。あと、今日ここに泊まるからね?

〇〇:はぁ!?聞いてねぇぞ!

瑠奈:だって今初めて言ったし。ちなみにお母さんの許可は得済みだから。

〇〇:母さんより俺の許可を先に取れよ。だからそんな大荷物なのか。あと、事務所的にはOKなのかよ。

瑠奈:大丈夫。今野さんが、親友の家に泊まるんなら大丈夫だなって。

今野さん、判定が甘すぎるよ

〇〇:そんな外堀埋められたら、許可するしかねぇじゃん。

瑠奈:ありがとう〜

〇〇:俺起きたばっかだから今から朝食食べるけど、どうする?

瑠奈:私も食べる!

〇〇:はいはい。

そう言って俺は、食パンを焼いて簡単なサラダを作り、先日名古屋に出張で行った時に買ってきた小倉あんを準備して二人で食べた。

瑠奈:〇〇は今日どうする予定だったの?

〇〇:いや、特に何も考えてなかったな。多分寝てるか家でダラダラしてた。こんな暑いのに外出たくねぇし。

瑠奈:えぇ、どっか行こうよ。暑いからプールとかさ。

〇〇:嫌だよ。俺水着持ってないし。

瑠奈:よし!買いに行こう!

〇〇:さっき言ったよな?こんな暑いのに外出たくないって。

瑠奈:そんなの聞いてな〜い。さ、早く準備して!行くよ!

〇〇:仕方ないな。着替えてくるからちょっと待ってろ。

そう言って〇〇は着替えに行った。

〇〇が着替えてる間、瑠奈はリビングを見回していた。

瑠奈:あ、この写真私が乃木坂の寮に行く前日に2人で撮ったやつだ。大切に飾ってくれてたんだ。〇〇は今でも私の事好きでいてくれてるのかな…

〇〇:お待たせ。何しょんぼりしてんだよ、さっさと行くぞ

瑠奈:ごめんごめん。行こ。


そして2人でショッピングモールに向かった。一応瑠奈にはマスクとメガネをしてもらった。文春とかには気を付けないといけないからね。

そして、夏真っ盛りってことで沢山水着が売られていた。

瑠奈:〇〇!こんなのどう?

瑠奈が笑顔で持ってきたのは白のビキニだった。
ひなちまが写真集で身に付けていたものを彷彿とさせるような水着だった。



陰陽:いや〜ひなちまの写真集は何度読んでも飽きない。樋口日奈1st写真集「恋人のように」TOWER BOOKS 2022上半期写真集第5位おめでとうございます!ちなみに筆者の好きなところは水着のページも捨て難いですが、やはり京都の着物着てる辺りですね!



〇瑠:お前は黙っとれ!しゃしゃり出てくんな!

陰陽:すみません…

瑠奈:なに私らより喋っとんねん!私でもそんな長ゼリフ喋ったことないわ!永遠に引きづり回すぞゴルァ!

陰陽:はい、すみませんでした。(瑠奈ちゃんに怒られるなら大歓迎です)

〇〇:瑠奈はそれでいいのか?

瑠奈:うん。少し恥ずかしいけど〇〇になら見せてあげるよ。

〇〇:瑠奈がそれでいいって言うならそれでいいよ。

瑠奈:ありがと!じゃあ買ってくるね。

〇〇:俺、瑠奈の水着姿耐えられるかな?

別にそんないやらしい事なんか考えてないからね!

その後俺の分の水着も買い、2人で昼食を済ませ帰りに夜ご飯の買い物を済ませ家に帰ってきた。

家に着く頃には時計の針は17時を指していた。

〇〇:家に帰ってきて早速だけど夜ご飯にする?

瑠奈:そうだね。何手伝えばいい?

〇〇:いいよ、座ってなよ。

瑠奈:ありがと。お言葉に甘えさせもらう。

そして俺はキッチンで瑠奈の好物のオムライスを作った。一人暮らしの男にしてはそこそこ自炊はする方だと思うから、特に手こずることは無かった。

〇〇:出来たぞ〜

瑠奈:うわぁ!オムライスじゃん!

〇〇:瑠奈の好物でしょ?だから頑張って作ってみた。口に合えばいいけど。

瑠奈:いただきます!

Ψ( 'ч'♡ )ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"

瑠奈:美味しい!流石だね

〇〇:そんなストレートに褒められると嬉しいな。

瑠奈:ご馳走様でした。

〇〇:完食してくれて嬉しいよ。皿は置いといて。洗っておくから。

瑠奈:いや、そんなの悪いよ。

〇〇:いいのいいの。その間に瑠奈はお風呂入ってていいよ。

瑠奈:じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうわ。あ、覗かないでよ!

〇〇:覗くか!覗いたらどうなるか俺が1番わかっとるわ!

瑠奈:だよね〜。じゃあいってくるよ。

その後俺も風呂に入り、2人でテレビを見ながら過ごしていた。

〇〇:もう寝るか?

瑠奈:そうだね。

時計の短針は12時を指していた。

〇〇:瑠奈はベッド使いなよ。俺はソファーでいいから。

瑠奈:別に一緒に寝れば良くない?

〇〇:え?瑠奈はそれでいいのか?

瑠奈:別にいいよ。〇〇だったら信頼できるし。

なんだかんだ言いくるめられて2人で寝ることに。

瑠奈:おやすみ。ギュッ

〇〇:お、お、おやすみ。

瑠奈さん、貴女はなかなかいいモノをお持ちで。いかんいかん。そんなことを考えては。

結局〇〇が寝れたのは深夜3時頃だとか。


〇〇:んん。なんでこんな重たいんだ?

〇〇が目を開けるとそこには

〇〇:瑠奈!?なんで俺の上で寝てんだ?

瑠奈:ん。おはよ。ってかなんで〇〇の上で寝てんの?

〇〇:いや、俺が聞きたいわ。寝相悪すぎ。

瑠奈:恥ずかしい//

〇〇:あと、早く降りてくれない?プール行くんだろ?

瑠奈:あ、早く準備しないと。

その後朝食を済ませ家を出た。流石に現役アイドルを連れて電車なんか乗ったらとんでもない事になるから俺の運転でプールに向かった。

瑠奈:運転お疲れ様。女子更衣室はこっちだからじゃあね。

瑠奈:あと、私の水着姿楽しみにしててね(ボソッ)

〇〇:はい…

俺も更衣室に向かい昨日買った水着に着替えた。

瑠奈:お待たせ。どうかな?

〇〇:か、可愛い。

瑠奈:は、恥ずかしいからさっさと行こ//

その後は2人で童心に帰りプールで遊んだ。

〇〇:そろそろ帰るか。瑠奈の帰りの電車もあるし。

瑠奈:そうだね。

そして俺の家に戻ってきた。

〇〇:忘れ物はないか?

瑠奈:うん、これで全部。

〇〇:じゃあ駅まで送ってくよ。

瑠奈:ありがと

楽しかった時間はあっという間に過ぎていく。瑠奈とはもう別れなければいけない。数年ぶりに会えたというだけあって、ダメージが大きい。

瑠奈:〇〇?大丈夫?

〇〇:あぁ、大丈夫。この2日間あっという間だったなって思ってさ。

瑠奈:それは私もだよ。久々に会えて嬉しかったよ。

〇〇:それは俺もだよ。来てくれてありがとな。

瑠奈:明日からもまた頑張れるよ。

〇〇:俺も頑張れるな。

瑠奈:あ、るなって林瑠奈にかけた?w

〇〇:俺にそんな笑いのセンスはありませんw

〇〇:着いたぞ。

瑠奈:ありがとう。また来てもいい?

〇〇:いいよ。ただ、今度は連絡してくれよな

瑠奈:うん。チュッ

気が付けば瑠奈の唇と俺の唇が重なっていた。

〇〇:え…

瑠奈:じゃあね、〇〇!アディオス!

〇〇:行っちゃった。

〇〇:これからも推し活に磨きをかけるとしますか。せっかくだからミーグリにも応募しちゃおうかなw

一方その頃瑠奈は

瑠奈:あぁ、私ったら大胆。これで明日からも全開バリバリで頑張るぞ!

瑠奈:負けるな!しょげるな!林瑠奈!今日も一日頑張るなぁ💪

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