俳句会 2022年2月
5句全部は選べてませんが、これは出すかな?というのをとりあえず書いてきます。
① お粥にと 春紫苑(ハルジオン)まで 持て来けり
80代の、私のお茶の先生のお話に着想を得ました。
昔、七草粥にと、子供が、近所の子供と薺(ナズナ)を採ってきてくれて、春紫苑(貧乏草)も沢山採ってきてあげたよ、と意気揚々とお母さん(先生)へくれたそうです。先生は苦笑いになりましたとさ。
という場面を表現できたらなと思いました。
最初は口語で
おかゆにね ハルジオンまで 要らんのよ。。。
にしようと思ったけど、私の俳句の先生は文語体が好きみたいなのと、大正時代〜昭和30年代くらいまでの昔の地方の暮らしの様子が何となく似合うような気がしたので文語体にしました。
最近の子供が、ハルジオンの花の無い、葉だけの草を見てそれと認識できるとも思えなかったというのもあります。
そういうことで、文語体に書き変えました。
② 春菊は 葉っぱの味が 苦手です
実はここに言いたいことはありません。「は」という助詞で対比された内容が
秋菊の 花弁の味が 好きなんです
ということなのですが、これが言いたいことなのです。今月の俳句会のお題が「春菊」でしたので、仕方なく、みたいな感じです。
子供の頃、鍋を突いていた時に、親に春菊も食べなさいと言われましたが、子供の私は
「春の菊は 葉っぱの味が 嫌いなんだよ!」
と言ったところ、
「秋の菊は、あんなに好きなのにねえ。」
と母親が言っていたなという場面を思い出して詠んでみました。
③冴返る 朝 車庫待ちの 列ゆする
朝、マンションの車庫の出待ちの待ち時間の辛さを詠んでみました。寒さが身に沁みます。寒いのは、本当に苦手です。
④ 蚕 糸 着物 座布団 灰 肥料
蚕→生糸→着物→半纏(冬の季語)→座布団→ハタキや采配(采配は新年の季語)→灰→肥料→桑→蚕
本当に、エコですよね。
季重なりにならないように選んだら、何と17文字!
⑤ 利休忌や 居住まい正す 茶道口
利休忌という季語を使って一句作りたいと思いました。
寒さネタでも考えましたが、③の句に似てしまうのでやめました。
今の自分のお稽古と、利休最後の茶会に想いを馳せました。茶会をが終わり、茶道口を後にした時の事、招いた方も招かれた方も。