俳句会 2022/03
俳句会に出す予定の句です。
①旗めくカーテン 猫可愛がる東風
カーテンが猫じゃらしのようだな、風に遊ばれてるな、と思いながら、子供の頃に縁側に寝そべりながら、猫を眺めていたことを思い出しました。
②月曜の友 剪定の前髪
今日(日曜日)が子供たちが髪切りました。「昨日髪切ったのね」と明日(月曜日)に友達は思うだろうと思いました。前髪の揃い方が清々しい!もし私が友達の立場だったら、そう思うかなと。「剪定」がお題でしたので、作ってみました。
③盗人の 桜餅の葉 残す癖
何人かでルームシェアしてた頃、私の大好物の桜餅や道明寺を勝手に食べる人がいました。その人は葉を食べないで残すので、犯人はいつも分かりきっているんだけど、困りものでした。
④桜の根 カーナビだけに 映る町
被災地。何も無い所。足元には桜の木の切り株のようなものがありました。車に戻り、カーナビを覗くと、その中だけに、目の前の町が見えました。
⑤家囲む 畑の廃物 庭桜
常磐道の福島辺りを通るといつも思うのですが、年々廃棄物が積まれた土地が増えて、家の側まで積み上げられ、戻れない方々、お家を諦めていった方々の無念さを感じます。震災はまだ終わってないんだなって。そんな状況でも、春には、廃廃物の積まれた土地に囲まれたお庭に桜が綺麗に咲きます。