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80年代の思い出『ビックリマン』

気がつけば40代後半、50代がすぐそこという年齢になっていました。子ども時代に描いた理想の大人像とはほど遠く、日々の現実にあがく中年オヤジです。

今でも、よく思い出すのが純粋に感動したり、ワクワクしたりした幼い頃の記憶。1980年代当時、今でも強烈に覚えているのが『ビックリマンシール』です。

■ビックリマンシールとの出会い

私がビックリマンを集め始めたのは、それまで集めていた『キンケシ』を父親に捨てられてしまった小学4年生の頃です。

当時ビックリマンブームはすでに始まっていて、ちょうど悪魔VS天使シリーズの第3弾のタイミングでした。

初めて引き当てたヘッドは黒プリズムの『スーパーデビル』。今までとは違う妖しい輝きに、自分もすっかりハマってしまいました。

■1個30円の宝探し


当時1ヶ月のお小遣いは500円で、ビックリマンは1個30円です。お小遣いをもらうと、お店をハシゴして1個でも多くのビックリマンを買おうと探し回っていました。

ただ、購入制限を設けているコンビニが結構あり、やっと見つけても1人3個までがほとんどです。

意外な穴場だったのが、スーパーやデパートのお菓子コーナー。よく行くところでは購入制限がかかっておらず、タイミングよく入荷されていれば、内心大はしゃぎでした。

■あの頃スリーブなんてありませんでした

私は当初、シールを束ねて輪ゴムでとめていました。いつも一番上にあったのは、『鬼ガシ魔』です。先頭シールは特に擦れるので角が丸く、四辺には輪ゴムでクロスした跡がくっきりと付いていました。

周りでは、『スーパーゼウス』を一番上にしている子もいましたが、やはりボロボロになっていました。ヘッドを一番上にしたい気持ちはとても分かりますが、その代償は大きかったようです。

当時はシールをサランラップで巻いている子もいましたが、今ではスリーブに入れて、ファイリングできるなんて本当に良い時代になりましたね。

■いつも一緒だったビックリマン


あの頃は、とにかく触って眺めて、誰かと交換して、肌身離さず持ち歩くのがビックリマンです。それが大切にしている証でもありました。

一度、近所の公園で、当てたばかりの『聖フェニックス』を誰かに見せようとした時に、とめてあった輪ゴムがパチンとはじけてぶちまけたことがあります。飛び散るシールがスローモーションのように地面に散乱したのは今でも忘れません。

思えば、嬉しいこと、楽しいこと、悲しいこと、全てが当時のビックリマンには詰まっていた気がします。


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