10/18らへんの週報#湯たんぽ#アウトドア用品の沼
こんばんは。秋が深まってきましたね。
盛岡に何年住んでいても、いまだにこの時期に着るアウターがよくわかりません。ダウンやファーのついたコートじゃちょっと早いような気がするし、かといってストールじゃもう寒さはしのげないし。火曜日の朝は、吐く息が白くておどろきました。
そんなわけで朝と昼の温度差にいつまでたっても戸惑いつつ、今週の週報を書きたいと思います。
湯たんぽと祖母
いま住んでいるところには4月に引っ越してきました。それでそのときカーテンを買ったのですが、ふたつある窓のうち、ひとつはレースカーテンが20センチくらい長い、もうひとつは5センチくらい短いというなんとも帯に短し・・・な始末。
長いほうのカーテンは、お気に入りなのでまぁいいとして。問題は短いほうです。ついこの間までは、横になりながら朝日や岩山展望台(盛岡のデートスポットです、たぶん)が見えるからちょうどいいや、と思っていたのですが。
10月も半ばに差しかかった今となっては、ただの隙間風の入り口と化してしまいました。寒い。ものすごく寒い。でもこの窓は2メートル近くあるのでカーテンレールから外すのが面倒、買い替えるのも手間。そして、いまのところにはそう長くは住まないだろう、という根拠のない確信みたいなものがなぜか最初からあって。
それで、湯たんぽをかいました。
陶器の湯たんぽは自然に温度が低くなっていくのが良いというのを以前本で読んだので、ネットでさがしました。みつけたのは愛知県の常滑市というところで、加藤さんという職人さんがつくった湯たんぽ。加藤さんの仕事風景のお写真や、残り湯は植木鉢の水やりに使えます、という文言がいいな、と思ったので決めた。いつかお店に行ってみたいし、梅干しやお漬物を入れる甕がほしいです。
私のなかで湯たんぽといえば思い出すのは祖母。毎晩湯たんぽに沸かしたお湯を入れて、布でくるんで。祖母の痩せた足首ではたしかに冷えるだろうなぁと、こどもながらに思っていました。
そしたら湯たんぽが届いた日の夜、祖母から携帯に電話がかかってきた。祖母から電話がくるのはものすごく稀で、一年に一度くらい。
いつもとおんなじように、じいちゃんの愚痴とか(50年以上一緒にいるのにまだ悪口言えるなんて、ほんとすごいなぁっていつも思って聞いてます。だっていまだに相手に期待してるってことだもの。ある意味愛よね)、「ばぁちゃん台所に立ってると冷えるから、なんだっけあの足さ履くやつ買ったよ~」「レッグウォーマーね、私もいま履いてる!」とかとか。ちょっとおしゃべりをして、風邪ひかないでねってお互いに言い合って電話をきりました。今年はコロナのことがあって、しばらく会えていないから、お正月には会えるといいな。
沼にはまっています
なんの沼かというと、アウトドア。土曜日は、朝6時から三ツ石山に登りました。登山口に車で向かう途中すでに雨はざんざん降っていたけど、朝ごはんの代わりに栗のおもちをもぐもぐしながら運転していたら鹿に会ったので(ここ最近鹿によく会うんです)、なぜか大丈夫だ!って思えて。
結果雨はやみませんでしたが、秋の三ツ石山はほんとうに綺麗でした。
もう眼球も紅葉になりそうなくらいずーっと色とりどりの木々を眺めながら歩けて、とっても良い時間でした。雨に濡れて、葉も木の肌もつやつや。
写真を何枚撮っても、肉眼で見る、目のまえに広がっている景色にはぜったいに勝てなくて。この美しくて、壮大な景色を一生忘れないようにするには、そしてあなたに伝えるには、いったいどうしたら良いのだろう、などと思ったりした。
きこえるのは雨のおと、風のおと、熊鈴のおと。それだけでした。
それで冬用の手袋がほしくて、前の日にはじめてアウトドア用品にひとりで行ってみました。今までは、本屋さんと併設されたそのお店は華麗にスルーで、本売り場まで一直線という感じだったのですが。
お店には私には何に使うのかわからない縄や金属の輪っかがたくさん並んでいました。その中ですっごく惹かれたものを発見。なんかこう板を組み立てて、ちいさい焚火ができるものがあったのです。その上に網を置いてお肉とか海老とか(写真がそうだった)を焼いたりできるし、お湯も沸かせる。隣にはひもがついて持ち運べるようになっている松の木もあったんです。木の皮をナイフで削って、火をつけるみたい。
うわー、と思いました。うわー、私これ、男のひとがさっとポケットからナイフをだして木の皮をしゅっしゅっと削って火をつけてくれたら、いちころだなーって。ふふ。あくまで想像ですが。
べつな日には、紫波のオガールという施設のなかにある、「knotty」というお店にも行きました。とってもおすすめのお店です。今まではとなりのパン屋さんしか見えてなかった。お店のかたは初心者の私にもすごく丁寧に教えてくれて、友人はものすごくかっこいい黒のアウターを買おうか迷ってた(おねだん五万円)。
私は秋冬用のアウターとアンダーウェアを持っていなかったので、かいました。かっちゃいました。「山と道」というブランドで、ものすごく軽いのにものすごく暖かい。
今度これを着て、テント泊に挑戦する予定です。
来月参加しようと思っているのは荷物を極力軽くするというハイキングで、お店の人はペグも一本一本測ると言っていた(いっぽん6グラム)。
でもお酒はもつ!のだそうで、ビールの優先順位が一番高そうだったので、それもたのしいなって思いました。
正直ハイカーになりたい!とかはあまり思わないけど、自然とつながることをしたい、外でたべるごはんほど美味しいものはない、という動機で、気づいたら両足沼のなかでした。
そういうわけで、いろいろなこと相変わらずよくばって楽しんだ一週間でした。
昨日は、新月でしたね。あたらしい月のはじまり。ここまで読んでくださったかたとささやかな時間をシェアできたこと、うれしいです。
あたたかくして、またあしたからの一週間、たのしみましょうね。それではまた来週。