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上司・顧客からの信頼を最小限の労力で勝ち取る方法

外資系コンサルの知的生産術~プロだけが知る「99の心得」~ (光文社新書)

山口 周

読了日:2018年1月25日 木曜日

「知的生産の初期段階では、生み出そうとしている知的成果物を届ける相手=顧客を明確化した上で、その人が何に付加価値を感じてくれるかをはっきりさせることが非常に重要」

「知的生産における成功・失敗は、あくまでも「顧客の期待値と実際の成果物とのギャップ」によって決まる」

「プロというのは常に、求められている水準をギリギリ最低限の労力でクリアする人たちなのです。 置かれている状況、作業を依頼する人の力量、扱うテーマの難易度に応じて適切なミニマムラインの設定を行うのが、管理職の大事な仕事だ」

これも、あんまり意識していないけど無意識にやっていると思う作業。

「知的生産」というスマした表現は好きじゃないし、自分が知的生産をしているとは到底思わないけど、
何もないところから、相手から求められたものを作るというのは、「顧客の期待値」を把握して、それを満たすものを作る、というゲームのようなものだから。

それで、期待値を高く見積りすぎて不要な作業をしたり、その結果自分の業務がオーバーフローするようならゲームオーバーだし、
逆に期待値を低く見積ってしまって、「こいつに頼んでも大した仕事をしない」と認識されると以降の仕事が回ってこなくなるからこれもゲームオーバー。

いつも、相手の期待値を的確に読み取って、それを少し超えるアウトプットを最短の時間で仕上げて提供することが、いわゆるデキるビジネスパーソンってやつなんだと思う。

じゃあ、どうしたら相手の期待値を的確に読み取れるのか。
これは、相手を観察するに限る。相手の日頃の言動とか、言葉の癖とか(ちなみに私の今の上司は「削るのは楽だから、先ずは全部入れよう」、「で、それをいつまでにやる?」ってのが口癖)から読み解ける初手をしっかりと理解して、
その上で、先読みした動きをすれば、まぁ重宝される部下のできあがり。

これは外部の顧客に対応するとしても、内部のネゴシエートするときも鉄則だと思う。

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