アンリミNRのヴェンデット
こんにちは。しのびたるとです。
この度EXWさん主催でアンリミNR大会が開かれるということで、NRで環境トップと言われているヴェンデットについて記事を書くことにしました。
マスターデュエルがリリースされてすぐのころに公式でN/Rイベントが開催されたときはメガリス1強と言われていましたが、今ではメガリスとヴェンデットの2強と言われることが多いです。
アンリミNRで実績と呼べるようなものは持っていませんが、1年半ぐらいNR競技勢としてヴェンデットを使っているので簡単な回し方、強みと弱み、アンリミNRで使えるプレイングについて書いていこうと思います。
ヴェンデットの回し方
まずはこのnoteを読んでください！
これで終わってもいいのですが、NRヴェンデットは3〜5枚初動である程度アドリブが求められるデッキなので回す時のポイントを書いていきます。
回し方のポイント
NRヴェンデットの展開はざっくり以下の4つの手順に分けられます。
①儀式魔法とスレイヤーを集める
②儀式召喚したスレイヤーを墓地に送る
③素材となるモンスターを盤面に集める
④効果付与スレイヤーを儀式召喚する
手札によって順番が前後することはありますが基本はこれに沿って展開していきます。
この構築は僕が11/1のアンリミNR大会に持っていったものです。人によって枚数など多少の違いはあると思いますが大きく変わらないと思うのでこの構築に入っているカードで①～④について説明していきます。
①儀式魔法とスレイヤーを集める
これが所謂初動と呼ばれるものです。
まず手札を見て両方揃えることができるかを考えます。
NRヴェンデットには儀式魔法が2種類ありますが《リヴェンデットバース》はデッキから儀式素材を用意でき《スカーヴェンデット》のサーチ効果につながるので基本的にはこちらを使いたいです。
バースにアクセスできず《リヴェンデットボーン》を初動にする場合は他に素材となるモンスターが必要になります。手札のスカーを使うことで擬似的なバースになる他、墓地のモンスターを素材にできるので《アルグールマゼラ》を素材にしてリンク値を伸ばすこともできます。
アンデストラクを買ってた
リヴェンデットスレイヤーと儀式魔法にアクセスする手段は以下の通りです。
●リヴェンデットスレイヤー
・マンジュゴッド
・堕ち武者
・ヴェンデットナイト
・(センジュゴッド)
●儀式魔法
・マンジュゴッド
・スカーヴェンデット(墓地効果)
・(ソニックバード)
②儀式召喚したスレイヤーを墓地に送る
《リヴェンデットスレイヤー》は墓地効果で儀式魔法サーチ＋ヴェンデットモンスターの墓地送りができるので一度墓地に送ってアドを稼ぎます。
この時の方法は主にリンク召喚、ヴェンデットチャージのコスト、スカーヴェンデットアドバンス召喚の3つになります。
●リンク召喚で出すモンスターの例
・落消しのパズロミノ
NRのおもしろさ
基本展開で使います。先攻は迷ったらこれ。
③でも書きますが儀式素材となるモンスターのレベルを変更して最強スレイヤーを出すために必要なカードです。
他にもエクシーズのためのレベル調整や除去効果で妨害を踏むなど器用に使えます。
・転晶のコーディネラル
主にメガリス対面の後手で使います。
破壊耐性付与によって相手の妨害を受けずに儀式を通すことができます。
壊獣採用型ならコントロール入れ替えによって打点を作ることもできます。
・クロシープ
《不知火流才華の陣》などどうしても引きたいカードや墓地に落としたいカードを採用している場合に手札交換目的で出します。
・激撮ディスパラッチ
ヴェンデットミラー時のサルコファガス対策に使います。知らない方も多いと思いますのでサルコファガスについては後述します。
③素材となるモンスターを盤面に集める
ヴェンデットの下級モンスターにはフィールドから儀式素材になるとスレイヤーに追加効果を付与するという共通効果があります。
対面が不明の場合、アンリミNRの先攻で付与したいカードの優先順位は
（1）レヴナント＋ヘルハウンド＋コア
（2）レヴナント＋コア
（3）ヘルハウンド＋コア
です。
リヴェンデットスレイヤーはレベルが6なのでコアを付与するためにはレベルの変更が必要になります。その時に活躍するのが②で出したパズロミノです。（1）を目指す時はレヴナントかヘルハウンドのレベルを下げる、（2）や（3）を目指す時はどちらかのレベルを上げることで付与することができます。
●それぞれの出し方
・ヴェンデットレヴナント
→通常召喚、ヴェンデットチャージ、ヴェンデットアニマ墓地効果(除外から)
・ヴェンデットヘルハウンド
→通常召喚、ヴェンデットチャージ、自身の墓地効果(コスト:手札のヴェンデットカード)、ヴェンデットアニマ墓地効果(除外から)
・ヴェンデットコア
→通常召喚、ヴェンデットチャージ、自身の墓地効果(コスト:墓地のアンデット族)、ヴェンデットアニマ墓地効果(除外から)
・ヴェンデットアニマ
→出しません
・ヴェンデットストリゲス
→自身の墓地に送られた時の効果(手札のヴェンデットカードを見せる)
基本的にはレヴナントをヴェンデットチャージで出し、コアやハウンドをスレイヤーの効果で墓地に送ってから自己蘇生して出すことになります。
④効果付与スレイヤーを儀式召喚する
②で儀式魔法(リヴェンデットボーン)がサーチできているはずなので最強のスレイヤーを降臨させましょう！
この時墓地のスカーヴェンデットが蘇生できますが、場にいる限りヴェンデットモンスターしかssできない制約がかかるので注意が必要です。
モンスターが余っている場合はパズロミノと余ったモンスターでスリーバーストショットドラゴンを出しておくと様々なケアになります。
強みと弱み
NRヴェンデットの強みは対象耐性＋除外効果がほぼ全てのデッキに対して強力にはたらくことです。
NR最強デッキであるメガリスも例外ではなく、先攻でレヴナントとコアを付与することができれば高確率で勝利できます。
逆に弱みは対策されやすいことです。
リソースも妨害もスレイヤーに依存しているため、対象を取らない除去や墓地メタに滅法弱いです。
先攻では《次元の裂け目》や《暗闇を吸い込むマジックミラー》、後攻では《魔導騎士ギルティアソウルスピア》や《時械神ガブリオン》、《死製棺サルコファガス》など引かれるだけで負けるカードがNRにも山ほどあります。
………ですがアンリミNRにはメガリスがいます！
中途半端にヴェンデットを対策しようとするとメガリスには絶対に勝つことができません。
両方に勝てるデッキが存在しないからこその2強環境であり、メガリスに勝てる可能性のあるヴェンデットは握る意味のあるデッキです。
先攻も後攻もやることが変わらないため、展開さえ練習すればメガリスよりはるかに簡単です。これからアンリミNRをやりたい人、メガリスミラーをやりたくない人におすすめのデッキになっています。
アンリミの環境についてはNR最強プレイヤーがまとめた動画があるので是非こちらを見てください。
アンリミNRでのプレイング
僕自身も練習中なので足りていない部分や間違っている部分もあるとは思いますが、メガリス対面とヴェンデット対面で使えるプレイングを少しだけ書きます。興味のある人だけ読んでください。
対メガリス
・後攻時、メガリス側がべトール1妨害しか用意できていない場合、コアかアニマを素引きしていると相手の妨害を受けずにコアレヴナント付与を成立させることができる。
例:堕ち武者、バース、アニマ
堕ち武者ns→スレイヤー墓地
バース→デッキスカー→スレイヤーss
スカー墓地ef→チャージサーチ
堕ち武者＋スレイヤー→コーディネラル
スレイヤー墓地ef→ボーンサーチ→コア墓地
コア墓地ef→スカー除外→自己ss(リンク先)
チャージ→アニマ→レヴss
ボーン→レヴ＋コア＋墓地アニマ→レヴコア付与
・先攻はレヴコア(できれば＋ハウンド)を付与して突破されそうなモンスター(ファレグ、デミスを回収しようとするフールなど)に妨害を当てる
対ヴェンデット
・後攻時、先攻でコアレヴナント付与をされた場合はサルコファガス効果を通しにいく。
堕ち武者ns→サルコファガス墓地
上記をケアするためにミラーでは先攻でコアレヴハウンドまで展開が伸びるときはハウンド付与よりもスリーバーストショットドラゴンを優先する。
ただしヴェンデットナイト＋サルコファガス素引きの場合は
ナイトefサルコファガス捨てレヴサーチ
レヴ自爆特攻
チェーン①サルコファガスefチェーン②レヴef
で突破される(できる)。
スリーバーストショットドラゴンを攻撃誘導効果のあるディスパラッチにすることもできるがサルコファガス素引きの場合は
サルコns→ディスパラに自爆特攻
サルコef→ディスパラ奪取
ディスパラ自爆特攻→サルコefスレイヤー奪取
となり、ディスパラが奪取されたタイミングでレヴナント効果が撃てるがチャージを持たれていると貫通される。
相手のハンド次第ではあるがあまり確率が変わらなそうなので打点の出るスリバを推している(明確に確率が違う状況があったら教えてください)
・後攻時サルコファガスにアクセスできない場合はnsされたモンスターに除去が撃たれないことを理解した上でコアレヴ付与を狙いにいく。
例:コア、ボーン、ナイト、マゼラ、チャージ、アンデット族
ナイトefマゼラ捨てスレイヤーサーチ
ボーン→墓地マゼラ→スレイヤー
マゼラ→自己ss
マゼラ＋スレイヤー→適当なリンク
スレイヤー墓地ef→ボーンサーチ＋アニマ墓地
コアns
ボーンefチェーンチャージ→
nsコア＋ssレヴ＋墓地アニマでコアレヴ
・自己蘇生したスカーがいると展開が伸びないため、手札が整っていない場合も裏守備セットでターンを貰えることが多い
・先攻でレヴコア付与が出せた場合は相手のコアにレヴナントを当てて一方的にレヴ効果を通せる状態を作る。
おわりに
拙い文章でしたがここまで読んでいただきありがとうございました。
少しでも参考になれば幸いです。
僕自身は今回EXW杯に出ませんが、アンリミNRというレギュのおもしろさが広がってくれたらいいなと思います。
では。