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「ロックの日」に麗蘭を。恵まれたビルボードライヴ東京の夜。その3
チャボは、ステージの誰に対してもそうなのだろうか。あまり記憶にない。今回は、真上からの鑑賞なので、全景がよく見えてグータッチが目立ったのかもしれない。
私は19時半開始の2ステージ目にお邪魔したけれど、あっと言う間の一時間半だった。
毎年年末には京都のライヴハウス磔磔で恒例のライヴを行う麗蘭。
京都に行って、大好きなイノダコーヒ目指して歩いている時、その有名な磔磔を偶然に見つけ、表の壁に麗蘭のチラシが貼ってあったのを見たことがある。こんな場所で2人を見ることができたら・・・と思ったものだけれど、今はいつか必ず行きたい、と思うようになった。
チャボは、
「ビルボードもホームだぜー。だから今日のライヴのタイトルはホームカミングなんだぜ~」
と言ったので、とても嬉しくなった。
そうか。
ここも磔磔と同じくらいに大切な場所になっているのか。
ビルボート東京は、東京ミッドタウンのゾーンにあるのだけれど、どのライヴでも終わりに近づくと、ステージ背後の大きなカーテンというか幕があがってガラス張りの向うの東京の夜景が借景となる。小粋な演出。
これは何度体験しても、感動的。
夢の世界から現実に引き戻されたような気もするけれど、この渇いた東京でも熱くなれる瞬間があるのだ、という喜びも噛みしめることもできる。
また、ビルの灯りが星のように散りばめられ、時に点滅して、
「東京の夜景もまんざらでもないな」
という気持ちにさせてくれる。
ともあれ、とても楽しい2人のギター小僧の競演は、終わりに近づいた。
もちろんギター小僧という言葉を愛をこめて使っているのだけれど、公平さんは本当にギターが好きなんだな、といつも思う。
この曲は、かっこ良すぎていけない。今回のオープニング。もう、しょっぱなから、やられてしまう。