短期戦Voアンティーカ(霧子砲)の構築
はじめに
こんにちは。とりさんです。
【縷・縷・屡・来】幽谷霧子(以下、霧子)実装から早一ヶ月。
その評価は落ち着きつつありますが、運用については試行錯誤が続けられているように思います。
この記事では短期戦のグレードフェスに対象を絞って、霧子を中心にした編成(霧子砲)の構築について検討していきます。
※使用率ボーナスおよび審査員興味値は2022/9/23現在の値です。今後変動する可能性があります。
短期戦と霧子の強み
短期戦とは
グレードフェスにおける短期戦とは、以下の環境のことを指します。
審査員ジャンルごとの興味値の差が少ない
審査員興味値が低い(グレード7で500万~600万程度)
およそ2ターンから4ターンで決着する
特殊ルール(特定ジャンルの審査員だけ興味値が多い)の対義語として、通常ルールと呼ばれることもあります。
短期戦環境はかつてNE結華やマイバレ夏葉の独壇場で、Vo編成は比較的厳しい戦いを強いられていましたが、今回の霧子の登場によって強力な対抗手段を得ました。
短期戦における霧子の強み
短期戦における霧子の強みは次の3つです。
①☆1ライブスキルの全体遅延
1つ目の強みは☆1ライブスキルによる強力な全体遅延です。
興味反転の飛び交う環境ではありますが、全体0.3倍の遅延は破格の性能です。上手く決まれば対面のアピールをほぼ無効化できます。Plusアピールの猶予は3ターン目までありますが、興味反転の上に撃つのはハイリスクなので1ターン目に使用するのが安全です。
②豊富な全体アピール
2つ目の強みは全体アピールの手段が豊富にあることです。
霧子は前述の4倍札と☆4の最大5倍札に加えてLinkなし3倍追撃の思い出アピールを持っており、ダメージレースで優位に立つことができます。
③Plusアピールによる加点
何と言っても最大の強みはPlusアピールでしょう。
☆1札と☆4札で2Link同等のポイントを上乗せできるため、使用率を最大にすることで環境トップメタのマイバレやViシーズに対してスコア面で優位に立つことができます。
3ターン〆で少しでも高いスコアを目指すなら、Plusアピール2回+思い出アピールが理想の動きになります。
そこで、この動きを実現するための構築について考えてみます。
構築
霧子のポジションと育成
Voアンティーカに関する議論の一つに「Ce霧子 vs Vo霧子」があります。
それぞれに利点はありますが、個人的には思い出アピールの射程が長い「霧子Ce型」の編成をおすすめします。
もちろんVoに配置したほうが霧子のライブスキルの火力は上がりますし、実際にグレード7で「霧子Vo型」を運用しているプレイヤーも居ますので、使いやすいほうを選択するとよいでしょう。
霧子をVo担当に配置する場合のCeは【く ら く ら】結華か【幸福のリズム】咲耶(ともにLinkなしVo2倍追撃)がよいと思います。
Ce霧子の育成シナリオはG.R.A.D.がおすすめです。
アンティーカはVo属性のサポートアイドルが充実しているため、Voの中では比較的楽にG.R.A.D.で育成できます。
Daひらめき枠は【牛的情感盛り、一丁】凛世や【心に住む人】結華でも代用が可能です。
優先的に取得するアビリティはCe適正○◎、オルラン○◎、スロスタスタダ、思い出高低の8種。余裕があればひかえめと絆を取れるとベター。
霧子以外の選択、ポジションと育成
霧子1人で完結している構築なので、残りの4人は使用率ボーナスが最大のアンティーカPSSRの中からお好みのアイドルを選択しましょう。
咲耶、結華、摩美々はいずれも性能面で大きな差はありませんが、恋鐘は【あなたと、月の満ちる頃】が頭一つ抜けています。(グレード7では使用率ボーナス0ptのため非推奨)
ポジションも自由ですが、【かわいいひと】・【murmurmaid】パッシブの発動率を上げるため、恋鐘か結華をLeに配置するのがよいでしょう。
Ce以外は(ノウハウブックが準備できていれば)S.T.E.P.で育成します。
サポートアイドルは後述するライブスキルとパッシブを基準に選択します。
余った枠には【DIVEIN!】雛菜・【Can't give up】灯織・【射陽】円香などの育成性能の高いサポートを入れるとよいでしょう。
優先的に取得するアビリティはスロスタスタダ、思い出高低、思い出++、思い出+の6種とその他のアピールUP系。こちらも余裕があればひかえめを載せられるのが理想です。
【追記】
霧子の☆1ライブスキル(思い出ゲージ25%UP)使用時の、思い出ゲージ増加量UPアビリティの必要数は以下の表のとおりです。
3ターン〆を狙うならシャイニーパスはほぼ必須。
霧子以外のライブスキル
霧子以外に積むライブスキルの候補は4つあります。
霧子のライブスキルを引けない場合や、霧子のライブスキルを使いづらい場面でこれらのライブスキルを使用します。
いずれも一長一短あるので、選択肢を多く用意しておくと幅広い盤面に対応できます。幸いにもアンティーカは2回マリガン(札交換)可能。
①あけまして、大吉~!(Da3.5倍アピール/興味1.5倍[3ターン]/興味反転[2ターン])
言わずとしれた大吉。一手で遅延と(将来の)加速の両方を行えることから、ほぼ全ての編成に採用されている万能スキルです。
ところがVoアンティーカ編成、特に短期戦では使い勝手が悪い印象です。
まず、霧子の☆1ライブスキル(興味0.3倍)より先には撃てない(撃たないほうがよい)という制限があります。
さらに、興味0.5倍を貫通できるほどの打点を一度に出すことが難しいため、決着ターンの直前にも使いにくいです。
以上の理由から、Leの1枠だけに採用しています。
②murmurmaid+(Vo4倍アピール[興味無視]/興味1.2倍[2ターン]/興味反転[2ターン]/注目度30%DOWN[4ターン])
通称マメみ。実質2ターンの間興味を0.8倍させるスキルです。注目度DOWNで霧子の☆4ライブスキルの倍率を上げられることも大きな利点。
遅延性能はやや心もとないですが、その分貫通しやすいため決着ターンの直前に使用することも可能です。
Le、Vo、Viの3枠に採用しています。
③かわいいひと+(Vo3.5倍アピール[興味無視]/興味0.5倍[1ターン])
通称プチメッサ。興味変動が1ターンで次のターン以降に影響を与えないため、興味反転が跋扈する環境であっても意外と使い勝手はよいです。特に、思い出ゲージが貯まっていない時のターン稼ぎに使えるのが便利。
Daの1枠で採用しています。
④モーニング・グローリー?(必ず最後にVo3倍アピール/興味2倍[2ターン])
○○砲でお馴染みのパーツといえばグローリー。特定の審査員だけ大きく凹んでいる状況で使用します。
Da、Viの2枠で採用しています。
取得するパッシブ
【murmurmaid】の100%はこの編成の生命線で、必須と言っても過言ではありません。4ターン以降の条件こそありますが、【かわいいひと】の120%も入れておくべきでしょう。
全体的にパッシブが薄い編成なので、STEP5種(Vo70%、Vo60%、Vo50%、ALL65%、ALL60%)は全て取得します。
かわいいひと・murmurmaidの☆1パッシブは入れる?
では、他のVo編成では取得しないことが多い【かわいいひと】・【murmurmaid】の☆1パッシブはこの編成に積むべきでしょうか?
☆1パッシブを取得しない場合(sim1)と取得する場合(sim2)のそれぞれで、10万回ずつパッシブ発動のシミュレーションを行ってみます。
霧子の虹パッシブは2ターン以降に発動すると仮定しています。
取得するパッシブとその取得順は以下のとおりです。
はじめに、各ターンの合計パッシブの平均値を比較してみます。
いずれのターンにおいても、☆1パッシブを積んだsim2のほうが平均値が高くなることがわかります。(murmurmaid100%の発動が後ろにシフトすることで、4ターン目以降の平均値も上がっています)
次に、3ターン目の合計パッシブ度数分布を比較してみます。
☆1パッシブを積んだsim2のほうが、安定して400%~600%程度のパッシブ発動を見込めることがわかります。
搭載パッシブの数がsim1の同等か、それ以下の場合は☆1パッシブを取得したほうがよいでしょう。
渾身パッシブなどで枠を埋められる場合は、取得しないほうがよいこともあります。
【追記】パッシブ発動のシミュレーションには椎さんのPythonスクリプト(に虹パッシブ処理などを機能拡張したもの)を使用しています。
おわりに
2022/9/10~9/20の通常ルール(審査員興味値600万-500万-500万)で実際に使ってみたところ、数回、理想の手順でフェスマを出すことができました。
興味変動札を使った派生ルートも多々あるので、使っていて面白い編成だと思います。
今回は、短期戦用Voアンティーカの構築について検討してみました。
さらによい構築があるかもしれませんし、他のグレードでどの程度通用するのかは未知数なので、フィードバックをいただけましたら幸いです。
**万使ってトワコレを回したのに全然使ってない!という方、それはもったいないです。是非実際に使ってみて、トワコレの「格」を体感して下さい。
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