【個人的備忘録】大樹型ディアルガVSTARデッキ【ステラミラクル環境】
▼ご挨拶
こんにちは、Trb(ターブ)(@Trbpoke)と申します。
本記事は、先日(8/10)行われたカードラッシュCS(チーム戦)にて、偉大な大樹を採用したディアルガVSTARデッキを使用した所感などを備忘録的に書き連ねたものになります。
※全文無料です。
上記の通り、備忘録なので特別すごい内容にはなりませんが、「大樹型ディアルガデッキちょっと気になってるんだよね・・・」という方に実際に触った人間の感想が伝わればいいなと思います。
ちなみに、大会当日は個人戦績4-3、チーム戦績2-5で散りました。
▼デッキリスト
▽構築経緯
さて、早速デッキの解説を・・・と言いたいところですが、何故このデッキを持ち込むに至ったかの経緯を少しだけ。
筆者はJCSが終わり、WCSの出場権利を持っていないため、所謂オフシーズンに突入していました。
新弾の発売を楽しみにしながら労働に勤しみ、適度に環境の推移を追っていたところに知人からチーム戦のお誘いがあったため、大会で使うデッキを考えることになりました。
筆者「いまの環境わっかんねぇ~・・・」
環境は追っていました。追ってはいたものの、対面やPTCGLでポケカをやる時間があまりなかったこともあり、環境トップのデッキを握っても練度の差で負ける自信しかなく頭を抱えることに。
リザードンやドラパルトといった強力な2進化exデッキや、タケルライコ+オーガポンデッキ、レジドラゴVSTAR等々・・・これらのデッキをまとめて倒せるデッキ無いかなと考えた結果
筆者「スタークロノスで追加ターン貰って盤面破壊したらよくね?」
と、なんというか我ながら頭の悪い結論に至り、実際にデッキ構築をすることになりました。
丁度その頃に、有名選手が偉大な大樹を採用したディアルガVSTARデッキの動画をYouTubeで公開していたこともあり、動画やSNSなどで情報をかき集めて構築と調整を行い、本項冒頭のリストになりました。
▽採用カード解説
■ポケモン
・ディアルガVSTAR
このデッキの主役です。
素点40に自身に付いている鋼エネルギーの数×40ダメージが追加される青天井の技≪メタルブラスト≫と、技に必要なエネルギーが鋼4+無1と要求が重いものの、220ダメージを与えつつもう一度自分の番を始められるVSTARパワーである≪スタークロノス≫を持っています。
どちらも非常に強力な技であり、HP280と耐久力も高く場持ちが良いため≪メタルブラスト≫で相手のポケモンを小突きつつ、次の自分の番に≪スタークロノス≫で倒しながら追加ターンを得る動きは比較的行いやすいです。
但し≪スタークロノス≫は前述したように技のエネルギー要求が非常に重いことと、良くも悪くも220ダメージしか出せないことがネックになっています。
比較的多くのたねポケモンV/exを一撃で倒せるダメージですが、倒しても取れるサイドが1枚のポケモン相手に使うには勿体ないですし、1進化や2進化exポケモンやポケモンVSTARなど耐久力のあるポケモンを一撃で倒せない為、追加ターンを得たはいいけど裏のポケモンを呼ぶカードが使えず、結局≪スタークロノス≫を打った相手に≪メタルブラスト≫で追撃して取れたサイドは2枚だけ・・・なんてことも。
そんなディアルガの弱点(エネルギー加速問題/スタークロノスの打点不足問題)を解決するカードは後程詳しく解説しますが、特性≪メタルメーカー≫のメタングと特性≪カースドボム≫のサマヨールとヨノワールです。
後程サマヨールとヨノワールの項でも触れますが、≪メタルブラスト≫で与えることが出来るダメージの一覧表を載せておきます。
≪カースドボム≫込みだとエネルギーの要求枚数が大きく変わったりするので覚えておくと良いと思います。
余談ですが、進化元のディアルガVが持っている技≪メタルコーティング≫を後攻1ターン目に使えて、先攻2ターン目に倒されなければ最大でエネルギー3枚付いたディアルガが残り、後攻2ターン目の≪スタークロノス≫が狙いやすくなるので余裕のある盤面や対面であれば狙っても良いと思います。
・メタング
ディアルガへのエネルギー供給を行うシステムポケモン。
鋼エネルギーの加速を行うポケモンと言えば競合として特性≪ギガマグネット≫を持つジバコイルがいます。
大まかな違いとしては
・1進化と2進化
・山上を見る枚数(4枚 or 6枚)
・特性を使った後、エネルギー以外のカードを山に混ぜるか山下に戻すか
でしょうか
メタングを採用した理由としては、まず1進化ポケモンであること。
事前に進化元のダンバルを場に出しておけば、メタングの現物かハイパーボールが引けていればすぐに進化が出来て特性を使うことが可能です。
ジバコイルだとレアコイルを経由して進化するか、ふしぎなアメとジバコイルまたはハイパーボールを揃えなくてはいけないため、場に出すための準備が大変です。
但し、ふしぎなアメや偉大な大樹を共有しつつ、サポートのセキを採用した構築が組めたらアリかもしれません。
大会前で時間が無く、研究が出来なかったので今後の課題です。
話をメタングについて戻しますが、特性で山上を見れる枚数はジバコイルに劣るものの、進化のし易さと特性でエネルギー以外のカードが捲れた際に山を混ぜずに山下に送れるのが良いところであり、悪いところでもあります。
特性の性質上、途中で山札を混ぜるカードを使わなければエネルギー以外のカードが山札の中を循環しつづけます。
今欲しいカードが山札のどの辺りにあるか考えながらプレイをする必要があり、山札を混ぜるタイミングや欲しいカードの位置を読み違えると何も出来ずに試合が終わる・・・なんてこともあるので要注意です。何度欲しいカードが≪メタルメーカー≫で山下に沈み、博士の研究やナンジャモでエネルギーを引きすぎたことか・・・。進化元のダンバルは好きなカードを1枚選んで山上に固定する技≪マグネリフト≫を持つダンバルが存在しますが、HPが60なのでドラパルトexの≪ファントムダイブ≫で処理されるのを嫌ってHP70の方を選んでいます。
・ヨマワル/サマヨール/ヨノワール
採用枚数は下から2-2-1
進化元は確実に置きたいよね、という考えでこの配分になっています。
配分が2-1-1だったり1-1-1のリストも見かけましたが、個人的にはこの配分が一番しっくりきています。
サマヨールが2枚なので偉大な大樹で進化しやすいです。
大会当日すべての試合で偉大な大樹がサイド落ちしなかったので説得力に欠けますが、偉大な大樹を使わずにサマヨールを2面用意して順当に進化して特性を使用した場面もあり、偉大な大樹にメチャクチャ依存するとまでは使ってて思いませんでした。
ディアルガの項でも触れましたが、サマヨールとヨノワールの特性≪カースドボム≫を使うことによって、ディアルガの打点の補助や裏に控えてるHPの低いポケモンや倒し損ねて逃げられたポケモンを仕留めることが出来ます。
鋼エネルギー4枚の≪メタルブラスト≫+ヨノワールの≪カースドボム≫
鋼エネルギー6枚の≪メタルブラスト≫+サマヨールの≪カースドボム≫
どちらも合計330ダメージになるので対2進化ex戦では覚えておくと、エネルギーの節約にも繋がります。
・かがやくゲッコウガ/キチキギスex/ミュウex
サポートである博士の研究やナンジャモ以外でデッキを回す役割を担っているポケモンたち。
ベンチが狭いので基本的にはゲッコウガとキチキギスしか使わないことが多いです。
ミュウはこのデッキにおいて貴重な逃げるためのエネルギーが不要なポケモンで尚且つ手札補充が出来る特性≪リスタート≫を持っていますが、手札がカチャついているか、相手から手札干渉が飛んでくる前にディアルガとオバケたちが試合を終わらせているシーンが多く、滅多に≪リスタート≫は使わない印象です。
≪ゲノムハック≫で相手のバトルポケモンの技をコピー出来るので、居たら便利なシーンがある・・・かもしれないです。
■トレーナーズ
・ネストボール/ハイパーボール/なかよしポフィン
ここからはトレーナーズ編ですが、ポケモンと比べるとだいぶあっさりと流していきます。
配分は順に4-4-2
なかよしポフィン非対応のポケモンが多いことと、進化ポケモンも多いことからネストボールとハイパーボールは4枚ずつにしています。意外とハイパーボールのコストが難しいと感じる場面もあるので個人的にはしんかのおこうが欲しいと思ったり思わなかったり。
なかよしポフィンはダンバルとヨマワルしか対応するポケモンがいないことと、これらの進化ポケモンがアタッカーになるわけではないので枚数を絞っています。
とはいえ、ネストボールやコストが必要なハイパーボールだけでは展開札が足りないので、3枚に増やすことはあっても0~1枚に減らすことはないと思います。ちなみに4枚は流石に過剰かなと。
・すごいつりざお
≪かくしふだ≫やハイパーボールのコストにしたエネルギーや、≪カースドボム≫を使用してトラッシュに行ったオバケたちを山札に戻して再利用するためのカードです。
4枚採用ですが、毎試合2~3枚使用することと、博士の研究やハイパーボールでトラッシュに送ることもあるのでこの枠は不動かと思います。
・カウンターキャッチャー
個人的に諸説なカードです。
「このターンはナンジャモで手札干渉しながら裏呼びたいんだよな~~~」
と、思うことがないわけではないものの、博士の研究で巻き込んでしまうことと≪カースドボム≫で裏のポケモンを攻撃することが出来るので、『あったら便利だけど必須ではない』という認識のカードになりました。
そもそも≪スタークロノス≫で追加ターンを得る頃には残りのサイド枚数が追い抜いていることもありますしね。
・博士の研究/ナンジャモ
配分は博士が4枚、ナンジャモが3枚。
博士の研究で巻き込みたくないカードはあるものの、中盤以降にサイドの枚数が減っている状況でナンジャモを使っても満足に欲しいカードが引けないことや、盤面にヨマワルやサマヨールがいる状態で、すごいつりざおで戻した進化先が引けたら≪カースドボム≫込みで倒して勝てるんだよな・・・みたいな状況だと博士の研究で一気に山札を引いた方がいいこともあるのでこの配分にしています。
個人的には序盤に山札を引けるカードを持っていないと極端に動きが鈍るので、ナンジャモの4枚目はあってもいいかなと思っています。
・ボスの指令
カウンターキャッチャー共々、博士の研究で巻き込むことがあるので3枚と少し厚めに採用しています。
≪スタークロノス≫を使う前後で倒してもサイドが1枚しか取れないポケモンを壁にされることが多いので、≪カースドボム≫と併せて相手の盤面を破壊するためにこのカードを握れていると一気に勝ちが近づくので個人的には3枚派です。
安定感を高めるためにナンジャモを増やすなら、これの3枚目やカウンターキャッチャーが入れ替わるのかなと。
ボスの指令やカウンターキャッチャーの配分も今後の研究課題になりそうです。
・偉大な大樹
お待たせしました、このデッキの第二の主役です。
なんなら裏主人公まであります。
デッキの構築上、このカードをピンポイントでサーチするカードがないため、リーサルを決める番までに山札から気合で引いてくるしかないですが、必ずしも必要というわけでもないので『使えたらラッキー』くらいの気持ちでいましょう。
使用時の注意点としては
・エヴォリューションやオーリム博士の気迫と違って、使用前に盤面のポケモンを指定する必要がない
・盤面に進化できるポケモンがいない(例.盤面にロトムVしか居ない等)場合の裁定は不明(公式Q&Aに不掲載)
・ポケモンVをVMAXやVSTARに進化させることは出来ない(V進化のため)
・偉大な大樹の効果で1進化させたポケモンを手札から2進化ポケモンに進化させることは出来ない(その番に進化したばかりのポケモン扱い)
・2進化ポケモンが存在しなくても1進化ポケモンへの進化は可能
・偉大な大樹で進化出来るポケモンはたねポケモンだけ(1進化ポケモンを偉大な大樹で2進化ポケモンに進化することは出来ない)
と、ざっと思いつくところだけでもこれだけあります。
自分だけでなく対戦相手も使えるスタジアムのカードになるので、お互いに使用時のプレイエラーが無いように気を付けましょう。
・基本鋼エネルギー
14枚採用していますがこれが下限ギリギリのラインかと思います。
これ以上減らすと≪メタルメーカー≫で当たらなくなるので、可能ならばあと数枚は増やしたいところです。
▼採用検討・枚数調整カード
ここからは実際にデッキを使っていて、欲しいと思ったカードや採用を検討出来るカードを書き連ねていきます。
本項ではデッキに既に入っているカードの画像は割愛していきます。
・メタング≪メタルメーカー≫(4枚目)
ダンバルの4枚目、ではなくメタングの4枚目です。
ダンバル自体は対戦準備で場に置いたり、ボール系カードが合計で10枚あることと現物が3枚あることで比較的並べやすいので、現物ないしハイパーボールでしか触れないメタングを増やす方が場に置きやすくなり、≪メタルメーカー≫の宣言回数の増加、ひいては山札圧縮に繋がるので個人的に増やしたい1枚です。しんかのおこう、帰ってきてくれ・・・
毎試合ダンバルがサイドに2枚落ちる不運な人はダンバルも増やしましょう。
・なかよしポフィン(3枚目)
採用カードの項目で触れた通り、展開札が足りない(ネスト/ハイパーボールで別のポケモンを出すのに使いたい)と思うことがあったので枠があれば増やしたいカードです。
先に言った通り、4枚目は過剰なので不要だと思います。
・ナンジャモ(4枚目)
大会中に山札を引くカードが引けずに数ターン動きが止まる試合があったので可能なら増やしたいです。
ボスの指令の3枚目やカウンターキャッチャーと入れ替え候補になると思います。
・基本鋼エネルギー
単純に≪メタルメーカー≫のヒット率が上がるので1~2枚増やせたらいいなぁと。
ちなみに勝った試合は≪メタルメーカー≫1回で2~3ヒット、負けた試合で3,4回使って通算2ヒットと振れ幅が激しかったです・・・。
・ジバコイル≪ギガマグネット≫ならびに進化元
偉大な大樹を採用しているので、ふしぎなアメも数枚入れてサマヨールで共有するのも面白いかもなと。
進化元のコイルとレアコイルですが、コイルはHPが50または60しか存在せず、レアコイルはHP90しか存在しない為、≪げっこうしゅりけん≫や≪ファントムダイブ≫の効果で処理されてしまうことには要注意。
コイル/レアコイル共に雷タイプと鋼タイプが存在しますが、コイルを雷タイプにしてミライドンexと一緒に採用すると、ミライドンexの特性≪タンデムユニット≫で一気に展開出来るのでオススメしておきます。
・・・ベンチ枠がものすごく狭くなりますが。
・ミライドンex≪タンデムユニット≫
上述のコイルを雷タイプで採用するなら展開札として採用の価値ありかと。
・セキ
ジバコイル型なら採用もアリ・・・かもしれない枠。
コストさえ支払えば好きなカード、今の構築ではサーチ出来ない偉大な大樹を持ってくることが出来るのも評価ポイントですね。
スタジアムサーチという点ではアクロマの執念もありますが、汎用性でセキに軍配があがりそうです。
・ロストスイーパー/ジャミングタワー/フルメタルラボ
一纏めに紹介する形になりますが、要は相手のスタジアムを剥がせるカードたちになります。
大会2戦目のパルキア戦が、相手のスタジアム(ゼロの大空洞)が剥がせれば攻撃が耐えられるなぁという試合展開だったことと、序盤出遅れたことによって相手のかがやくゲッコウガに≪げっこうしゅりけん≫を通されて盤面の復旧が大変だったので、何かしらあると多少抗えるかもしれないです。
どのカードも相手のスタジアムを剥がす以外に
・ロストスイーパー→ポケモンの道具(勇気のおまもり/ブーストエナジー等)の除去
・ジャミングタワー→ポケモンの道具の効果を止める
・フルメタルラボ→鋼タイプのポケモンの被ダメ軽減(ダンバルが≪げっこうしゅりけん≫を耐える)
といった具合に他の役割もあるので一定の仕事をしそうです。
▼さいごに
ここまで読んでくださりありがとうございます。
本当は各対面ごとにどういった動きを目指すか等も書きたかったのですが、大会直前に組んでまだまだ研究が足りないデッキのため割愛させていただきました。
記事の中で再三のように研究途中、研究が足りないとお伝えしておりますが、この記事がきっかけで大樹型ディアルガデッキを組んで遊んでくださる方、一緒に研究してくださる方が一人でも増えたら幸いです。
また、冒頭の挨拶でも書きましたが、「大樹型ディアルガデッキちょっと気になってるんだよね・・・」という方にデッキを使った人間の感想が少しでも伝わればこの記事を書いた甲斐があったというものです。
誤字脱字に関して気を付けて執筆したつもりですが、間違っている箇所がございましたらお気軽にご連絡ください。
また、感想等もX(旧Twitter)のDM(@Trbpoke)を開放していますので、そちらまで送っていただけますと幸いです。
noteの記事投稿は不定期ですが、次回の記事執筆のモチベーションにも繋がりますのでXでの拡散・いいねや記事のスキなどよろしくお願いします。
それではまた。