【こわいよ、どうぶつの森】
皆さんはDSソフト「おいでよ、どうぶつの森」(2005年11月23日発売)をやったことがあるだろうか。「おいでよ」は人気ゲームシリーズ「どうぶつの森」2作目にあたり、500万本以上売れたDSソフト史上(いやゲームソフト史上)名高い傑作タイトルである。今日(2021年現在)ではSwitch版どうぶつの森である「あつ森」の大ヒットの影に隠れてしまったが、「おいでよ」のヒットがあったからこそ「あつ森」まで「どうぶつの森」シリーズが続いているということは改めて認識されるべきことであろう。今回はその「おいでよ」を通じて私が体験した恐怖体験?について書きたい。
まず、たぬきち怖くない?ということ。これは他のシリーズでもそうかもしれないが、あのタヌキ、「~だなも」とか愛嬌ある口癖で話しかけてくる割には(強制的に)人の家のローンの払い手になっていて、いくらこっちが金を稼いでも稼いでも家がデカくなりきるまで金を延々請求してくる。
あと、世界観のギャップ。どうぶつの森のキャラクターは主人公は2、3頭身くらいでデフォルメされていてかわいらしいし、村の住民もこれまた(当然だけど)動物モチーフでかわいらしいのに、何故か出てくる魚、昆虫はリアル。てかデザインもまんま。生き物好きじゃない人なら結構引くと思う。
どうぶつの森の生物関係で外せないネタといったら、私は3つすぐにあげられる。
まず、ミツバチ。
虫取りに興じながら、木を揺らしてくだものを収穫してたら、たまに蜂の巣が丸ごと落ちてきて、衝撃でミツバチが数十体湧いてくるっていう…
しかも、怖いのは奇跡的にミツバチを虫網で捕獲しない限りは目が刺されて目も当てられないくらい顔が腫れてしまい、小さいころなんかは自分とゲームのキャラを重ねがちだから、ハチさされによるビジュアルのヤバさが自分のことのように感じてなおさら不快に感じたり…
次にラフレシアについても語りたい。
ポケモンの某ラフレシアかジャポニカ学習帳でも見てない限り、ラフレシアについてあんまり知ってる子供はいないし、知ってても世界最大の花なんて言われているから、ラフレシア咲いてたらついに自分の村にも咲いた!嬉しい!なんて感情になると思うんだけど、このラフレシアがマジで罠。どうぶつの森の仕様上、咲いている花は拾うことができて花同士を近くに植えることで花の交配もできるのだが、このラフレシア、なんと地面から抜けない。そして、知る真実。
「ラフレシアは村が汚い象徴」
これは、どういうことかと言うと、時間がたつと村の原っぱには段々と雑草が生えてくるようになっているのだけど、これを放置して雑草抜きをサボりまくると村が雑草まみれで景観は汚らしくなり、荒れてくる。それほど無秩序な自然環境を示すものがラフレシアというわけだ。
これは今でいうSDGsを身をもって体験なさいというNINTENDOのお告げか…
最後にGについても。(以下の項は不快感を感じる方もいると思うのでそういう方は無視してください)
………というか、そもそもGまで表現しなくて良くね?と思うんだけど、やはり現実は甘くないらしい。このゲームではラフレシアが村の掃除をサボった象徴なら、家の掃除をサボった象徴がGということらしい。そしてその数はゲームを最後にやってからの時間が経ってれば経ってるほど家にたくさん現れてくるというこの不快さ。
これ、久々にゲームやろうとか思った奴やめちゃうだろww
以上で見てきたように、かわいい世界観に包まれながら現実が垣間見えてありえないくらいトラウマ要素が多い「おいでよ」であるが、やったことある人誰もが1回は経験するトラウマは(毎回家の前で出てくるからして)ストーキングもぐらのリセットさんだろう。
リセットさんのことを知らない人向けに簡単に説明すると、リセットさん(もぐら)とは、セーブしないままゲームの電源が落ちた場合に、次回のプレイ時家を出ると、5分程度セーブしていないことを強制的に説教してくるおっさんである。
このモグラさんはたとえ故意で電源を落としてなくて、旅先でゲームしてて突然電池切れになったりしても必ず出てくる仕様なんだよね。
そのウザさは他のゲームの強いボスキャラとかより感じたり…
こうして、Gとのダブルパンチでまたしても、どうぶつの森のやる気は失せるんだとか
「ゲームでくらい夢を見させてよ!」というそんな子どもの期待を打ち砕くのがまさに「おいでよ」の真骨頂であり、怖さなのだ。
さて、そこのあなたも是非「おいでよ」の恐怖体験をご一緒に。
P.S ちょうど16年前の今日「おいでよ どうぶつの森」が発売されました。時が経つのは早いものですね。