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Z世代からのリバースメンタリング?!

 不健康でなく、健全だと思える組織にも、ボトルネックにはならずとも、当然、課題はつきものです。

 私が所属している一般社団法人社会的健康戦略研究所では、人生100年時代の社会のあり方として、Well-beingを若年から考え、社会で行動に移す取り組みを行なっています。

 具体的には、企業ごとの課題に一緒に向き合う、これまで全国の20程度の大学ゼミの学生によるピッチコンペティションを、コロナ禍の真っ只中の2020年から毎年秋に開催しています。

 5回目となる今年から、Z世代の学生へ向けたピッチコンペの課題設定に対し、Well-beingや健康だけでなく、Z世代に歩調を合わせ、より身近な社会テーマにもなっている「エシカル」や「SDGs」も包含させるアップデートを行いました。

 そこで、健康経営企業のサポートで実績のあるIKIGAI WORKS社の協力で、経済産業省の健康経営の認定企業5社に声をかけていただき

 「エシカルがカッコいい世界を創る」をミッションとした日本最大級のエシカル祭典「エシカルエキスポ」東京(5月25日)と大阪(6月15日)の
 ステージコンテンツ「IKIGAI企業サミット」に、ピッチコンペの課題設定に繋げる場も含めて、登壇していただきました。

 その目玉として、健康経営に取り組んでいる優良な企業でも存在する課題に対し、その解決方法を探るべく、Z世代の目線で意見する、いわば

 企業に対し逆メンタリングする『リバースメンタリング』セッションを行いました。


 1社には、都築電気さんに登壇していただきました。
 健康経営の担当マネージャーである女性の奥野さん曰く、
課題の一つは「女性採用」にあるそうです。

 都築電気さんは、創業92年、東京証券取引所プライム市場上場、映画館チケットやコンビニ輸送管理のシステム、AIやDXなどを手がける B to B の
老舗IT企業です。
 また、奥野さんたちは、健康経営やダイバーシティ&インクルージョンにも力を入れており、労働時間を削減、休日取得を年間16日増加を実現させるほか、社員の女性比率も目標15%のところ、14%までは実現したそうです。

 しかし、知名度が低いのか、IT企業のせいなのか、女性の応募者数が少ないそうです。

 ここまでを受けて、
  【Z世代】から【企業】担当者への『リバースメンタリング』
 スタートです!

【Z】ホームページだけではイメージがつなかいので、
   TikTokなど動画SNSで発信するのはどうか

【企】老舗ほど、SNSの情報発信が難しい

【企】学生向けの社内見学ツアーの実施をしたらどうか

【Z】取り組みは素晴らしく、魅力的、伝わっていないのがもったいない

【企】どのように伝えると魅力があるか?

【企】もっと社内のことが知りたい
   奥野さんはなぜ健康経営やD&Iなどの立ち上げを頑張れたのか?

【企】一つは、仲間がいたこと
    立ち上げを支援してくれた経営者がいたこと
   もう一つは、諦めないこと
    母を過労死でなくすという経験から
    世の中から過労死を撲滅したい強い想いがあること
    だから諦めることはない


 Z世代のまっすぐな感性と都築電気の奥野さんの熱い想いが交錯した素晴らしいセッションでした。

 奥野さんには、悲しい経験からもたらされた強烈なマイパーパスがあり、それを行動に移し、具現化できる強さと同時に、企業としての懐の深さも感じることができました。


 奥野さんのような働き手がいることを、もっと世の中に届けることができることが、課題解決へと繋がっていくのかもしれませんね。


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