【ウィズコロナ】娘のニューヨーク滞在、治安・コロナ2つの不安を解消するためロコへ連絡。双方PCR検査必須の現地アテンドの舞台裏
娘のニューヨーク滞在が心配、ましてやこのコロナ流行時に。
2020年新型コロナウィルスの世界的な感染拡大の影響で国を跨いでの移動に制限がかかり、従来通りの海外渡航ができない状況が今も続きます。とはいえ、人々の人生は流れ、足を止めることなく新たなステップへと進むため、不安を抱えながらも国を越え目的地を訪れる人はいます。今回、ニューヨーク在住のロコがご両親から「娘の滞在をサポートしてください」という依頼を受けた話を具体的に伺いました。
「ロコタビ」は、ロコ(海外在住日本人)が旅のお手伝いをしてくれる海外マッチングプラットホームです。2020年現在、ロコ登録者は5万人を超え。エリアは176カ国2565都市と世界の9割近い数に広がり、現地案内やビジネス通訳、食事のアテンド、現地サポートなど、旅先で「したいこと」を自由にオーダーできます。
■コロナ、治安、不安要素がたくさんある写真撮影
新進のバレエダンサーにとって学校卒業前のプロフィール写真撮影は、将来のキャリアを決定する大事なイベント。才能あるバレエ学生は、NYやパリ、ロンドンなどの一流専門フォトグラファーに撮影を依頼します。
フィラデルフィアでバレエ留学中の娘(17)を持つ香港在住のまっくさん(お母様)にとって今回は、まさに娘の新たな人生のステップが訪れる瞬間でした。しかし、コロナがある現在、娘さんが国境や州境を超えて移動することや、海外滞在においての心配や不安はとても大きいものだったかと思います。
そんなご両親からニューヨークに在住するロコへ「年末帰省する途中で、娘をホテルから写真スタジオに送り届け、撮影終了後、ホテルに帰還するサポートをして欲しい」という要請が入りました。
「香港からフィラデルフィアにバレエ留学中の娘が、年末帰省する道すがら、来年卒業予定でプロになるための自己紹介写真を撮影に、NYの一流バレエ専門フォトグラファーのスタジオを訪ねます。スタジオは治安のあまりよろしいと思えない工場地帯のど真ん中にあり、心配です。娘が滞在するホテルからスタジオに送り届け、撮影終了後、ホテルに帰還するまでをサポートいただきたいです。」
■安心できるコロナ対策に悩んだ事前準備
通常、ロコタビのロコはユーザーからの依頼が入ると、現地でのやりたい事や目的達成のための事前準備をサービス提供日までに完了し、必要とあればリサーチしたり、ユーザーの要望に添うよう計画を練ります。
しかし、今回は要望の中身にコロナ対策や安全と健康の確保も含まれ、ロコのヒデちゃんさんはどうやったら依頼主のまっくさん(お母様)、そして旅人である娘さんに安心していただけるか、悩まれたそうです。
今回のアテンドは、手塩にかけた一人娘の大事なプロフ撮影の成り行きが心配でならないお母さん(まっくさん)をどうやって十分安心させるか?がポイントでした。コロナ対策やNYの市内移動に関して、通常よりこまめに事前連絡を取り合いました。娘さんは前日に、僕は6日前にPCR検査を受診し、お互いにネガティブなカラダでサービス提供に臨みました。
■大満足のご両親
【アテンド当日】
ホテルには7時40分に迎えに上がり、娘さんの登録しているウーバーで写真スタジオに向かいました。案の定、スタジオは公共交通機関の全くない工場地帯の真ん中にあり、部外者がふらっと訪問できるようなエリアではありませんでした。
ましてや17歳の女子学生には一人では無理です。
結局、人里離れた場所だったため、スタジオを離れず撮影には終始立会い、緊張感あふれる現場の雰囲気を体感させていただきました。一生の大事なステップだと思ったので許可を得て撮影の様子をスナップしすぐ娘さんに差し上げました。
遠隔地で夜も眠らずに待機されていたお母様にはこのスナップ報告で安堵いただけたようです。
およそ6時間の撮影が無事終了。帰路もウーバーにてホテルまで娘さんをお送りしてミッション完了です。
(お母様まっくさんのメッセージ)
ヒデちゃんさん
今日は娘が大変お世話になりました。 ヒデちゃんさんのおかげで無事に撮影も終わり、無事にホテルに戻ることが出来ました。
ありがとうございました。
取り急ぎお礼までにて、失礼いたします。
本当にありがとうございました。
(お母様まっくさんのメッセージ)
ヒデちゃんさん
写真撮ってくださってたんですね! 凄く嬉しいです! 写真の出来上がりが待ち遠しい! と思っていましたので、感動です! ありがとうございます!!!
(お母様まっくさんのメッセージ)
本当に今回、ヒデちゃんさんにはお世話になりました。 ヒデちゃんさんにお願いすることが出来たことは、私どもにとって、本当に幸運なことだったと思います。 お陰様で、安心していられました。
ヒデちゃん様をはじめ、奥様やお嬢様のご健康を、 香港からお祈りしております。 素敵な感謝祭をお送りください。
本当にありがとうございました。
■今のニューヨーク
現在もニューヨークでは市内各所に無料PCR検査場を設け、毎日、誰もが検査を受ける事が可能です。ロコのヒデちゃんさんは普段テレビの仕事にも携わっており、取材で他州から戻ってきた時や撮影の前などにPCR検査を何度も受けているそうです。(なんと7回の経験あり。結果は全てネガティヴ(陰性)とのこと)
コロナ禍で、スタジオ撮影やってるの?と一般的な質問が出ると思いますが、先月ぐらいからニューヨークでも再開しています。また、エンタメ系お仕事も再開し、近所では映画の撮影ロケを目にします。
■ウィズコロナにおけるロコタビの存在意義
ニュースでみる今の世界の状況、これはあくまでもメディアというフィルターを通して見えている事実の一辺です。しかし、海外在住ロコたちは、現地に住み、自分たちの目で見たこと、肌で感じていることを話してくれます。彼らが生の声で語るそれぞれの世界の状況こそが、最もリアルタイムな「現実」なのではないかと思います。
また、コロナ対策と一言で言っても、各国それぞれの価値観や政策によって予防の細かいガイドラインや対策も変わってくるかと思います。従来、つまりコロナ前までは、治安不安の解消や、ユニークな体験の実現への道のりをつけてくれる存在として、世界中で活躍されてきたロコのみなさんですが、ウィズコロナにおいてはさらに各国の感染対策や予防のレベルに沿って、安心安全を提供できる心強いサポーター的存在になっていくのではないかと思っています。
フットワークときめ細やかな情報に長けているロコタビであればこそ、海外でのコロナの不安をも解消できる可能性があることを知っていただく機会になれば嬉しいです。